2019年04月18日

ビロードツリアブ。洋ナシ型をした毛に覆われたツリアブ科の昆虫です。

ビロードツリアブは春のサクラの花が咲く前に現れる、春のさきがけのような昆虫です。体つきも丸みのある洋ナシ型の体形に茶褐色〜淡褐色の毛で覆われた、愛嬌のある昆虫です。春になると探してみたくなる昆虫です。ビロードツリアブはハエの仲間でツリアブ科になります。名前に付いているようにビロード状に見える毛に頭部から腹部まで覆われていて、フワフワに見える腹部の大きく見える洋ナシの様に見える体形が可愛いです。顔つきも変わっていて、ストローの様に長い口吻が前方に突き出ています。この長い口吻を使って奥行きのある花からも蜜を吸うことができます。この黒く鋭く尖った凶器にも見える口吻で、人を刺すようなことはないので、見た目と違って怖いことはありません。似たような姿のハチもいるのですが、ビロードツリアブはハエの仲間でツリアブ科になるので、ハチの様に刺したりはしません。ビロードツリアブは飛行技術に優れていて、空中で静止するホバリングが得意技です。呼びながら空中で静止して、花の蜜を吸う曲芸的な行動もします。姉の動きが早く、何かにとまっている時でも翅を高速で動かしていることもあります。臆病な性格で近づきすぎると飛んで逃げてしまうので、やや撮影の難しい昆虫になります。日向ぼっこをしている個体を見つけると観察しやすいいです。単独で見ることも多いのですが、草原や花のある場所では数匹が近くに飛んでいることもあります。成虫の発生は3〜5月で、早春に現れる昆虫なので、この時期を逃すと普通種なのですが、見たことが無いという人も多いと思います。体色は色の濃淡があり、やや個体差があります。翅の色は透明な翅の前縁に黒い斑紋が見える変わった配色をしています。作り物のミツバチのおもちゃにも似て見える愛嬌のある形と、顔の前方に長く突き出た口吻があることを覚えておくと分かりやすいです。昼行性なので3月になると出現するので、日当たりの良い野原や公園を探すと見つかるかも知れません。観察すると面白い昆虫です。ビロードツリアブを調べてみました。
★ビロードツリアブ ツリアブ科。昼行性。ビロードツリアブは茶褐色〜淡褐色の毛で覆われた丸味のある体をしています。ビロードツリアブの特徴は黒くて長い口吻と翅が透明な部分と黒い斑紋により2色に見えることです。ツリアブの名前はホバリングが得意で、空間につるされたように静止したように見えることからきているようです。雌雄の判別は複眼が接している方が雄で、離れている方が雌になります。丸味のあるモコモコに見える体は可愛いです。体長は8〜12ミリ。出現は3〜5月。春に現れるハナアブです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。平地〜低山地の林縁、自然公園、公園、草地、畑地など都市郊外でも見ることができる普通種です。日当たりの良い開けた場所を好み、成虫は様々な花の蜜を吸います。幼虫は土中に巣を作るヒメハナバチの仲間の幼虫のための餌や、幼虫や蛹を餌にして食べてしまう肉食性です。卵はハチの巣穴の入り口に産み付けられ、孵化すると巣穴に入り込むようです。3月に出現することから幼虫か蛹で越冬するものと思われます。
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ビロードツリアブです。長い体毛の色には濃淡等の個体差があります。撮影地、上、神奈川県横浜市。下、神奈川県横浜市南本宿第三公園。まだ昆虫の少ない3月にハナアブの仲間とビロードツリアブを見ることができます。腹部が太く毛で覆われた面白い姿は、愛嬌があって可愛く見えます。
posted by クラマ at 15:35| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする