2018年11月18日

マエキトビエダシャク。黄色と茶色(トビ色)が綺麗なガです。

マエキトビエダシャクとオオマエキトビエダシャクはどちらも良く似ていて、判別が難しい種類になります。茶色の地色と前翅の前縁部分に綺麗な黄色い紋が目立つ特徴があります。分布では神奈川県では両種が混在していて、かなり判別が難しいガの種類になっています。両種の判別は前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑で判別するのですが、どちらか迷ってしまうことが多いようです。前翅の翅端側に見える3角形状の斑紋は マエキトビエダシャクでは形が崩れていて、3角形状に見えないことが多く、オオマエキトビエダシャクではこの部位の3角形状は整っていて3角形に見えることが多いようです。ただ大きさ的にはマエキトビエダシャクの方が小さく見えるものの、大きさには両種に個体差もあることから、大きさ柄の判断は要注意だと思います。黄色い斑紋の部分の形も個体差があって、どちらかなと迷うこともあります。斑紋での判別もよほど基本的な形でないと迷うこともあるので、複数箇所の特徴を見て判断するしかないようです。当方の観察地の神奈川県では、圧倒的にマエキトビエダシャクが多いようです。両種とも茶色い地色に黄色い斑紋が綺麗なガです。地色はオオマエキトビエダシャクの方が明るい色になるようです。オオマエキトビエダシャクの写真が取れてからと思ったのですが、見つけることができませんでした。
マエキトビエダシャクとオオマエキトビエダシャクは良く似ています。両種の判別のための特徴なども調べてみました。
マエキトビエダシャクとオオマエキトビエダシャクの判別。斑紋に違いが現れます。
・マエキトビエダシャクの場合。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は接近した2個に見えることが多く、前翅前縁に見える黄色い部分の面積はオオマエキトビエダシャクよりも広くなります。大きさはオオマエキトビエダシャクよりも小さくなります。前翅頂端側の3角形に見える紋は形が崩れていて、整った3角形には見えないことが多いようです。
・オオマエキトビエダシャクの場合。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は外縁に沿って繋がって見えます。前翅前縁に見える黄色い部分の面積はマエキトビエダシャクよりも狭くなります。大きさはマエキトビエダシャクよりも大きいです。前翅頂端側の黄色い3角形に見える紋は、マエキトビエダシャクよりも綺麗に整った3角形(3角形状に突出)をして見えます。
良く似ている両種を調べてみました。
★オオマエキトビエダシャク  シャクガ科エダシャク亜科。出現は4〜10月。出現は5〜10月。開帳は27〜38ミリ。分布は本州(関東地方以南)、四国、九州、沖縄。地色は明るく見える個体から茶色の濃い個体まで変異があります。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は外縁に沿って繋がって見えます。前翅前縁に見える黄色い部分の面積はマエキトビエダシャクよりも狭くなります。幼虫はモチノキ科のモチノキ、タラヨウの葉を食べるようです。
★マエキトビエダシャク  シャクガ科エダシャク亜科。日本固有種。開帳は21〜31ミリ。出現は5〜10月。年2〜3化。分布は北海道、本州、四国、九州。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は接近した2個に見えること(斑紋状)が多く、前翅前縁に見える黄色い部分の面積はオオマエキトビエダシャクよりも広くなります。モチノキ科のイヌツゲ、ソヨゴ、アオハダ、ミヤマウメモドキの葉を食べます。
当方の観察エリアでは、まだオオマエキトビエダシャクは見つかっていません。関東地方が北限で数が少ないようです。見つかるのはマエキトビエダシャクばかりです。比較のためにも見つけてみたいガになります。
マエキトビエダシャク1.JPGマエキトビエダシャク2.JPGマエキトビエダシャク3.JPG
斑紋の形には若干の個体差があります。迷ってしまうこともありますが、上記の特徴を当ては目て判断して見てください。多くの個体を見ることで、何となく分かるようになるのではないのかと思っています。
マエキトビエダシャク。オオマエキトビエダシャクに見える個体1.JPGマエキトビエダシャク。オオマエキトビエダシャクに見える個体2.JPGマエキトビエダシャク。オオマエキトビエダシャクに見える個体3.JPG
紛らわしい写真3枚です。黄色い紋の形や出方には若干の個体差があります。前翅端後縁に見える黄色い紋は繋がっていて、外縁部に接している個体もあります。中の写真の個体は大きいサイズで、前翅端後縁に見える黄色い紋は不鮮明になっています。下は写真中の個体より1回り小さいサイズでした。黄色い部分の特徴からすると、この3枚の写真の個体は、どちらの種類なのかと迷ってしまいそうです。ここでは見た目で判断してオオマエキトビエダシャクとしておきます。
posted by クラマ at 14:22| Comment(0) | 蝶・蛾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする