2018年10月26日

モモスズメ、ウンモンスズメ。スズメガ科の幼虫2種類。

スズメガ科の幼虫の紹介です。スズメガ科の幼虫は以前にも紹介しましたが、今回もなかなか迫力があります。太くて大きくてインパクトが強いです。イモムシ系が嫌いな方はスルーしてください。今回登場の幼虫はウンモンスズメとモモスズメの幼虫です。スズメガ科の幼虫は大きくて尾端に尾角という棘状の突起があるので分かりやすいです。当方は最初は苦手だったのですが、慣れてくると色々な種類の幼虫を見たくなってくるから不思議です。とても気持ち悪く怖そうに見えますが、毒などはありません。人に対しては意外と無害な幼虫です。モモスズメの幼虫には大変良く似た種類がいて、判別のためにもに似た種類の幼虫の写真も撮りたいと思っています。スズメガの仲間は大型なガの種類だけあって、幼虫もなかなかの大きなサイズになります。嫌いな人には耐えられない大きさになると思います。モモスズメ、ウンモンスズメを調べてみました。ウンモンスズメの成虫は当ブログ「ウンモンスズメ。緑色の大きな蛾です」で紹介しています。
★ウンモンスズメ スズメガ科ウチスズメ亜科。 幼虫の体長は60〜70ミリ。出現は4〜9月。年2化。普通種で数も多い。分布は北海道、本州、四国、九州、対馬。 幼虫はニレ科のケヤキ、ハルニレ、アキニレ。ニシキギ科のマユミの葉を食べます。ケヤキは街中の街路樹にも植えられているので、街中で見ることもあります。数も多く都市部や都市部の公園にもいます。幼虫の尾角はまっすぐに尖っていて色は紫褐色をしています。色彩は基本が緑色型です。斑紋がない個体とある個体がいます。斑紋には色や形に個体差があります。体表には4本の白い線が見えます。全身が小さな顆粒状の突起に覆われていますが、白く見える突起は大きいです。この顆粒状の白い突起(顆粒列)が並んでいることがウンモンウズメの幼虫の特徴になっています。越冬は土中に潜り蛹で越冬します。成虫は灯火に飛来します。街中の灯火でも見ることがあります。
ウンモンスズメ幼虫.JPG
上はウンモンスズメの幼虫です。斑紋の小さなタイプです。ウンモンスズメの幼虫は大きくて立派な尾角を持っています。落ちてしまったのでしょうか。台風の後、ケヤキの樹下の笹にいました。
★モモスズメ スズメガ科。スズメガ科ウチスズメ亜科。普通種。幼虫の体長は70〜80ミリ。出現は5〜9月(5〜6月、7〜8月の年2化になります)。幼虫は6〜10月。越冬は土中で蛹で越冬します。分布は北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島。幼虫はバラ科の植物に多く、バラ科、ウメ、アンズ、モモ、サクラ(ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ等)、リンゴ、ナシ、カイドウなど。ニシキギ科、ニシキギ、コマユミ。ツゲ科、ツゲなどの葉を食べます。食性が広くサクラ類は公園等にも普通に植えられているので餌には不自由はしません。リンゴ、ナシ、モモ等の果樹の葉を食害するので、果樹農園の害虫になっています。モモスズメの幼虫には緑色型、緑色有斑型、黄色有斑型がいます。緑色型が多いようで、黄色型は稀になります。モモスズメの名前の由来には2説あって、後翅が桃色を帯びているからというものと、植物のモモなどに多いからという説があります。さて、命名者はどちらの特徴を取ったのでしょうか?モモスズメの成虫には似た種類にクチバスズメがいます。両種の違いは前翅基部側に見える横線の違いです。直線的に見える方がクチバスズメで曲がって見える方がモモスズメになります。幼虫になると各種の体色の個体変異や斑紋の有る無し等から、似た種類が多くなってしまうため、識別は難しくなります。特徴を踏まえ図鑑等での絵合わせが手っ取り早いのですが、この際もデジカメ等での記録が欠かせなくなります。個性的な特徴がないとガの幼虫から成虫を調べるのは難しいです。
モモスズメ1.JPGモモスズメ(スズメガ科)2.JPG
上、モモスズメです。緑型の幼虫になります。太さもある終齢幼虫です。このモモスズメの幼虫はニシキギ科のコマユミにいました。10月に撮影したので、この後、地中に潜って越冬の準備に入るのでしょう。上、横から見た所です。下、上から見た所です。
posted by クラマ at 14:38| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする