2018年10月15日

センチコガネ。ウンチ(動物の糞)を食べる綺麗な昆虫です。

センチコガネの体色は黒を基調に銅色、緑色、赤紫、青藍色など地域によって色の変異があります。とても美しく魅力的な昆虫ですが、餌が動物の糞や死骸なので、1般的には敬遠されてしまいます。子供の頃はウンコムシと言っていました。形は小さくしたカブトムシの雌に似ています。センチコガネには良く似たオオセンチコガネという種類もいます。センチコガネよりも美しい金属光沢があるのでコレクターもいるほどです。オオセンチコガネの方がサイズがやや大きく、光沢も色も強いです。色の違いと金属光沢は構造色になります。美しい昆虫なのですが、飼育となると与える餌に糞や死骸が必要なので、かなりハードルが高いと言えそうです。ペットに犬がいれば餌の確保は容易かも知れませんが、よっぽど惚れこまないと飼える昆虫ではない気がします。ただ、この虫を見たら、その美しさには驚かれると思います。人気があるのは瑠璃色のブルー系の個体で、特に奈良県産が人気のようです。クワガタでも外国産のパプアキンイロクワガタでも紫色や瑠璃色のブルー系は人気が高いです。クワガタのペットショップで見ても綺麗です。ニジイロクワガタという種類も金属光沢が美しい昆虫ですが、当方は図鑑でしか見たことが無いのですが、オオセンチコガネの体色も負けない位に美しいです。動物の糞や死骸に集まる昆虫ですが、その美しさからマニアのいる昆虫になっているのです。
センチコガネもオオセンチコガネも普通のコガネムシが葉などを食べる種類が多い中、糞を食べる糞虫(食糞性コガネムシ)なので、糞や死骸が餌となると、運任せの何とも行き当たりばったりの生活のように思えてなりません。成虫は糞の匂い等をかぎつけると飛んできます。上手くいくと丸めた糞を土中に運んでいる所も観察できます。観察地である神奈川県にはセンチコガネとオオセンチコガネがいます。どちらも餌が糞なので牧場に多いよいうです。山林、林縁、林道、林内の小道などで見ることができます。名前からするとオオセンチコガネの方が大きく感じると思いますが、大きさはたいして変わりません。当方観察エリアで見る個体は黒色が強くわずかに赤紫がかかっています。センチコガネと良く似ているオオセンチコガネも調べてみました。本当はオオセンチコガネと比較して紹介したかったのですが、オオセンチコガネをいまだ見つけることができません。オオセンチコガネを見つけられたら写真を追加したいです。
★センチコガネ センチコガネ科。主に昼行性で数が多い普通種。1見黒く見える体は金属光沢(鈍い金属光沢)のある赤紫色をしています。この金属光沢には地域変異があります。糞虫と呼ばれる昆虫で、成虫は動物の糞(シカ、イノシシ、タヌキ、イヌ、ウシ、ウマ、ヒト等)、死骸、キノコなどを食べる雑食性です。幼虫は糞を餌にして育ちます。体長は14〜20ミリ。出現は4〜11月。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島、対馬。成虫は糞に集まります。雌は糞の下に穴を掘って糞を運び蓄えます。雌はこの糞に産卵します。越冬は成虫で土中で越冬します。良く似たオオセンチコガネとの見分け方。センチコガネの特徴は、頭楯(頭部)の形にあります。センチコガネの頭楯は短く半円形をしています。前胸愛背板中央にある縦溝(縦筋に見えます)は目立ちません。体色は鈍い金属光沢をしていて、黒っぽく見えます。
センチコガネ.JPGセンチコガネ腹部背面.JPG
上、センチコガネ。紫色に見える個体です。日の暮れ始めた薄暗い自然公園の林内歩道のミミズの死骸にいたものです。いたのは1匹だけでした。下の写真はセンチコガネが飛んで逃げる前の1枚です。翅の下の腹部背面は薄い藍色に見えます。2枚ともフラッシュ撮影です。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
センチコガネ(黒系).JPGセンチコガネ(紫色).JPG
上、黒系統のセンチコガネです。地味な体色です。下、紫色に見えるセンチコガネ。この個体は写真で見る個体よりもはるかに鮮やかで綺麗な色をしていました。頭部に見えるオレンジ褐色の塊はダニです。多くのダニが群れで寄生していました。動き回っていたのでピントがボケてしまいました。この場所に全部で3匹のセンチコガネがいました。餌の動物の糞にいました。この2匹の他に色合いの違う暗緑色の個体もいました。このことからも体色に個体差が多いことが分かります。撮影時間は13時13分。撮影は自然光です。昼間活動している昼行性です。エンマコガネの仲間も1匹居ましたが、種類は分かりませんでした。エンマコガネの仲間も昼行性のようですね。写真を追加しました。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿公園。
★オオセンチコガネ センチコガネ科。主に昼行性。体長は16〜22ミリ。 出現は4〜11月。分布は北海道、本州、四国、九州。体色は地域により地域個体があって、金緑色、金緑色、金紫色などの強い金属光沢をしていて綺麗な昆虫です。良く似たセンチコガネよりも強い金属光沢があり、遥かに鮮やかな体色をしています。頭部はセンチコガネよりも台形に見え少し尖がって見えます。オオセンチコガネの体色では瑠璃型(瑠璃色)、緑型(緑色、金緑色)、赤型(赤紫や赤系の色)が知られていて、大きくこの3色の系統に分けられるようです。普通は赤型が多いそうです。瑠璃色の瑠璃型は和歌山県、奈良県、三重県にいて、緑型は京都県と北海道の1部にいるそうです。奈良県ではルリセンチコガネと呼ばれています。越冬は土中で越冬します。オオセンチコガネは日本のレッドデーターによると長崎県で絶滅危惧U類。千葉県、石川県、高知県、島根県で準絶滅危惧種になっています。神奈川県では野生動物(シカ、イノシシ)の多い丹沢山とその付近に多いようです。低地よりも標高のある山地にいるようです。
センチコガネとの見分け方。オオセンチコガネの特徴は、頭楯は短く台形をしていることです。前胸愛背板中央にある縦溝(縦筋に見えます)は深くて長くなっているそうです。金属光沢が強く鮮やかな体色をしています。センチコガネよりも縦溝が目立つということです。
センチコガネは見ることがあるのですが、オオセンチコガネはまだ見たことがありません。センチコガネよりも森林性になるものか、丘陵地や山地に行かない見つけられないのかも知れません。当方の観察地にはいない種類になるのか、まだ縁がなく見つけることができていません。
posted by クラマ at 21:39| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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