2017年08月13日

トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、ヒナバッタ、イボバッタ。よく似たバッタを調べて見ました。

バッタの識別は難しいです。色彩に変異があることと形が同じに見えることで、どの種類なのか迷ってしまいます。今回は紛らわしいバッタ科の昆虫、トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、ヒナバッタ、イボバッタの5種類のバッタを調べてみました。これら5種類は同じ場所で見つけることもあるので、特徴を覚えておくと良いかもしれません。当方がトノサマバッタとクルマバッタの違いが良く分からなかったこともあって、似ているバッタを調べて見ることにしました。特徴が良く現れるのは成虫で、幼虫となるとかなりの難解になってしまうので、成虫の見た目での判別になります。中でもクルマバッタモドキは特徴であるX字の白紋があることから判別しやすい種類になりますが、似たバッタで胸背にX字の白紋が見える種類にヒナバッタがいます。ヒナバッタは小型でクルマバッタモドキよりも小さいことで、判別することができます。イボバッタはよく見ると胸背にイボ状の突起が見えることで判別ができるので、イボバッタも特徴をつかんでいれば分かりやすい種類になります。難解なのはトノサマバッタとクルマバッタになります。クルマバッタモドキの緑色型も紛らわしくなるので、この3種類が曲者になります。また体長には個体差があるので、大まかな目安にしてください。雌雄を合わせて、1番大きいのがトノサマバッタ、ほぼ同じ大きさになるようですが、2番目がクルマバッタ。クルマバッタモドキはクルマバッタよりも小型が多くなります。トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、ヒナバッタ、イボバッタの5種類を調べてみました。これら似たバッタの写真を見比べて比較して見てください。クルマバッタモドキは当ブログ2度目の登場になります。「クルマバッタモドキ、空き地にもいる地味な色をしたバッタです」で紹介しています。今回紹介のバッタは個人的に種類の特定が難しいと思った種類です。どちらかというと苦手な昆虫です。間違っているかも知れませんが参考にしてみてください。
★トノサマバッタ 別名ダイミョウバッタ。バッタ科。体長は雄35〜43ミリ。雌45〜65ミリ。飛翔力が強い大型のバッタです。出現は6〜11月で年2化。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。草原、河原、荒れ地の草地に生息しています。幼虫はエノコログサ、ススキなどイネ科の植物の葉を食べます。トノサマバッタの翅は斑模様になっています。卵で越冬します。緑色型と褐色型がいますが体色には変異があります。群れを成して生息している集団は(群生相)は黒褐色〜暗褐色になり、密度の低い状況で育つと(孤独相)普通に見られる緑色や褐色型になるようです。稀に赤色を帯びた個体も出るようです。餌はエノコログサなどのイネ科の植物を食べます。産卵は9月頃で越冬は土中に産み付けられた卵で越冬します。
トノサマバッタ緑i色型.JPGトノサマバッタ緑色型2.JPG
トノサマバッタ。翅の背面上部は褐色をしています。背中の盛り上がりが弱く翅に際立った白い斑紋はありません。トノサマバッタをあまり見たことが無いのですが、トノサマバッタで良いと思います。観察エリアにしている公園ではほとんど見つけることができない種類になっています。もっとたくさん見て調べたい種類です。写真2枚は同1個体です。写真下の胸背の盛り上がりを見ることで、他の種類と比較することになります。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
★クルマバッタ バッタ科。体長は雄35〜45ミリ。雌55〜60ミリ。出現は7〜11月。分布は本州、四国、九州、沖縄。クルマバッタの特徴は背中に現れます。前胸背部の背面はなだらかで途切れなく見えます(凸凹して見えることが無く滑らかです)。前胸背背板のさかいめ(横溝)は浅く目立ちません。クルマバッタの胸背の緑色と翅の背部の色は同じ色になります。よく似た種類にトノサマバッタ、クルマバッタモドキがいます。クルマバッタにはクルマバッタモドキにあるX字に見える白い線はありません。トノサマバッタの前胸背背板のさかいめ(横溝)はクルマバッタよりも深くなっています。クルマバッタの翅には白い斑が見えます。後翅には黒い色の帯があり、クルマバッタが驚いて飛んで逃げる時には後翅にある黒い帯が見えます。クルマバッタモドキの後翅は薄い黒色になります。クルマバッタには緑色型と褐色型がいます。体色には濃淡などの変化が出ます。飛翔力が強いバッタですが、トノサマバッタほどではありません。餌はエノコログサなどのイネ科の植物を食べます。越冬は土中に産み付けられた卵で越冬します。
クルマバッタ褐色型.JPG
褐色型のクルマバッタです。この個体は背中の盛り上がりが弱いような気もしますが、クルマバッタモドキに見られるX字の白紋がないことと、クルマバッタモドキの胸背よりは盛り上がって見えます。クルマバッタも観察エリアにしている公園ではほとんど見つけることができない種類になっています。体型や見た目はトノサマバッタやクルマバッタモドキにそっくりです。胸背部の盛り上がりを見て判断しました。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
★クルマバッタモドキ バッタ科。クルマバッタモドキは極普通に見ることができる普通種で、特徴は胸背部に見えるX字型の白紋です。出現は7〜11月。年1化。分布は北海道、本州、四国、九州。日当たりの良い海岸、河原、草地、荒地などの草丈の低い場所に生息しています。草地に踏み込むと慌てて飛んで逃げ出しますが、飛翔距離は短く、あまり遠くまでは飛ぶことができません。孵化は4〜6月とばらつきがあって、この発生の時期のズレが環境状況に対応した適応力(種の繁栄)に繋がっているようです。雌は3〜6回の産卵をします。体長は雄は28〜30ミリ。雌は45〜55ミリ。雄の特徴として、雄の後脛節は赤色をしています。クルマバッタモドキは体色に変異が多い種類になります。大きく分けると緑色型と褐色型がいて、緑色型の発生は少なく良く見かけるのは褐色型の方になります。餌はエノコログサなどのイネ科の植物を食べます。越冬は土中に産み付けられた卵で行います。
クルマバッタモドキ胸背.JPGクルマバッタモドキ横.JPGクルマバッタモドキ雄.JPGクルマバッタモドキ背中.JPG
クルマバッタモドキは御馴染みのバッタです。1枚目(上)X字に見える白紋が特徴です。個体数が多い普通種でよく見ることができます。2枚目、褐色型に見えますが、緑色をしている部分も見えるので緑色型と褐色型の中間型になるようです。3枚目、4枚目(下)は同1個体の雄です。雄のクルマバッタモドキの場合、後脛節は赤色になる特徴があります。下の写真で見ると分かるのですが、クルマバッタモドキの胸背の盛り上がりは弱く直線的に見えます。1枚目、2枚目撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。下2枚。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。
★ヒナバッタ バッタ科。体長は雄が19〜23ミリ。雌が25〜30ミリ。出現は7〜12月。年2化で2化目の個体が冬まで残ります。分布は北海道、本州、四国、九州。ヒナバッタは普通種で個体数の多い小型のバッタです。寒さに強い種類で、秋が終わり寒くなってからでも見つけることができます。特徴は胸背にある白紋です。クルマバッタモドキにはX字に見える白紋がありますが、ヒナバッタの白紋は細くて、「ク」の字に見えます。紋は細く見えることも似た白紋をもつクルマバッタモドキとの相違点になります。体色は茶褐色や淡い褐色をしています。雄の腹部は赤く見えます。ヒナバッタの体色には個体差が大きく、基本的な色は茶褐色ですが、灰色、黄色、緑色、ピンク、紫色などの色彩が知られています。個性的な体色をしたヒナバッタを見つけるのも面白そうです。クルマバッタモドキよりも華奢な感じで小型のバッタなので、特徴を知っていればクルマバッタモドキとの判別は容易です。餌はエノコログサなどのイネ科の植物を食べます。越冬は土中に産み付けられた卵で越冬します。
ヒナバッタ雌.JPGヒナバッタ雌2.JPGヒナバッタ雄.JPG
ヒナバッタは写真を撮ろうとすると、すぐに飛んで逃げ出す臆病なバッタで撮影には苦労します。ヒナバッタは普通に見ることができる小さくて可愛いバッタです。上、小さいことが分かります。上2枚が雌のようです。下が雄のヒナバッタのようです。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
★イボバッタ バッタ科。体長は雄は18〜24ミリ。雌は28〜35ミリ。イボバッタの特徴は名前にも付いているイボ状の突起にあります。肉眼では確認しにくいのですが、前胸背部にある2個のイボ状突起が最大の特徴になります。幼虫も成虫も地面の土のような体色をしているので、じっとされるとどこにいるのか分かりません。見事な保護色になっています。体色には色の濃淡がありますが、体表は斑模様があり灰褐色、暗褐色、茶褐色の地味な体色をしています。体の表面には微毛が生えています。近づくと臆病ですぐに跳んで逃げ出します。出現は5〜11月。年1化で5〜6月に幼虫、成虫は7月から見られます。イボバッタは普通種なのですが生息範囲は広くなく、部分的に生息しています。これは日当たりの良い裸地を好む性質によると思われます。分布は本州、四国、九州。地上性で草の生えていない裸地や畑の地面、河川敷、地面の現れている荒地など草の少ない環境に生息しています。乾燥に強い種類なのかと推測します。食草はイネ科になるようですが、その他の草も餌として食べるようです。越冬は土中に産み付けられた卵で越冬します。似ている種類にカワラバッタがいます。
イボバッタ1.JPGイボバッタ2.JPGイボバッタ突起.JPG
イボバッタです。茶褐色の同1個体です。目立たないバッタなので探そうとすると見つけにくいのですが、普通に見つけることができます。下、名前の印象よりは胸背にあるイボ(イボ状の突起)は大きくありませんが、デジカメ等で拡大すると納得がいくネーミングになっています。拡大するとイボバッタの顔面は凸凹していて微毛が生えており、少し怖い顔をしています。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。
イボバッタ幼虫.JPG
イボバッタの幼体です。幼体が地面にいるとまず見つけることができない位に、畑や裸地の地表の色に馴染んでしまいます。家庭菜園でよく見る種類になります。菜園の脇の土の上で見つけました。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。同じように見えるバッタも種類が分かると観察のやりがいが出てきます。足元にも注意してバッタを見つけるのも面白いと思います。
posted by クラマ at 17:04| Comment(0) | バッタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月10日

クジラタケ。整然と並ぶ管孔が魅力的なキノコです。

クジラタケとは変わった名前を持ったキノコだなと、このキノコの名前を聞くと思う人が多いと思いますが、珍しい菌ではなく年間を通して見ることができるキノコです。若い幼菌の白さは驚くほど綺麗に見えます。傘には不明瞭な環紋があり、傘の色には白っぽいもの、灰白色、褐色とバリエーションにとんでいます。普通に見かけることができる普通種なだけに、写真のストックが少なかったことに自分でも驚いてしまいました。クジラタケの魅力は傘の裏の管孔(傘の裏側)にあります。傘の表面は灰褐色や褐色と白さが目立たなくなっても管孔面は白く、綺麗な間隔で開いている管孔は美しく感じます。クジラタケはシイタケのホダギからも出ることがあるそうで、シイタケ栽培家などにとっては迷惑なキノコとなってしまいます。興味のある方は、林や林縁の広葉樹の枯れ木や倒木、切株を探すと見つけることができます。通年見ることができるうえ、傘の表情が違って見えるので探してみると面白いキノコです。なぜにクジラタケと名前が付いたのかは不明です。キノコにはムジナ、キツネ、カワウソ、ウズラ、カニ、スッポンなど動物由来の名前も付いているものがあるので、不思議に思っても深く考えない方が良いと思います。クジラタケはサルノコシカケ科、タマチョレイタケ科、タコウキン科のいずれかの科になっています。まだ正式な科の分類が決まっていない菌類になります。小さな小型の菌でウズラタケがあります。当ブログ「ウズラタケ、ヒメシロアミタケ。白っぽい幼菌が似ています」で紹介しているウズラタケもタマチョレイタケ科やタコウキン科、サルノコシカケ科のいずれかになる菌なので、クジラタケとウズラタケは少しあいまいな立ち位置にいる菌と言えます。今後の科の分類は専門家の研究者の方の見解を待つのみです。クジラタケを調べてみました。
★クジラタケ タコウキン科(タマチョレイタケ科とすることもあります)食毒不明。通例不食。クジラタケの科は正式な科の分類がされていないので、広い意味あいでタコウキン科にするのか、暫定的にサルノコシカケ科とするのかなど、見解がまちまちになっています。このうちのどれかにいずれ決まるだろうぐらいの見解で今のところは良いようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。発生は通年で、広葉樹の枯れ木や倒木に発生します。幼菌時は厚みがあり丸みを帯びて白く盛り上がって見えます。傘はほぼ無毛で成長とともに広がっていきます。通例、傘の縁には厚みが残ります。傘は4〜と20センチほどになります。傘の背面は灰白色から淡褐色。成長すると環紋が見えますが、環紋は不明瞭なことが多いです。傘の色には個性がありますが、表面が褐色になっても管孔側は白く、管孔は小さく丸い整った形をしていて綺麗に整った間隔で開いています。肉質はコルク質で乾くと硬くなります。
クジラタケ幼菌.JPGクジラタケ幼菌管孔側.JPGクジラタケ管孔側.JPG
クジラタケです。上、幼菌は丸味があり肉厚で綺麗な白色をしています。ウメの立ち枯れに出ていました。クジラタケの幼菌の発生時はオオミノコフキタケの幼菌にも似て見えますが、白さが際立っています。幼菌の傘の外縁は厚く丸みが強いです。中、上の幼菌を下から見た所です。下、やや成長した別の幼菌を下から見た所です。幼菌のクジラタケは白くて厚みがあり可愛く見えるので大好きです。
クジラタケ環紋.JPGクジラタケ管孔.JPG
クジラタケの傘の表面の感じには色彩や環紋の濃さなどの個体差があります。決め手となるのは管孔を見ることです。このクジラタケは灰白色の傘の色をしています。この色の感じのものを多く見ます。下は同じクジラタケの管孔面です。
クジラタケ傘2.JPG
上は傘の色が褐色の色をしたタイプのクジラタケです。当方観察エリア(神奈川県)では、灰色や灰褐色のタイプを多く見ます。
白色が強いタイプの傘も綺麗です。見つけたら追加する予定です。
posted by クラマ at 01:26| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

ハイイロチョッキリとエゴツルクビオトシブミ。どちらも変わった習性を持つ器用な昆虫です。

ハイイロチョッキリとエゴツルクビオトシブミはどちらも幼虫のために変わった産卵方法を取ります。
林縁を歩いているとドングリがついている枝が沢山落ちている所を見たことのある方もいると思います。この地面に枝ごと落ちているドングリを落とした犯人はハイイロチョッキリという昆虫です。初めて地面に落ちたドングリの付いている沢山の小枝を見た時は、てっきりタイワンリスの仕業かなと思っていました。いくら細枝と言っても昆虫が切り落とした枝だとは思えなかったからです。どのように切り落としたのか見て見たいものです。低い樹の枝で観察できないことが残念です。ハイイロチョッキリはシギゾウムシの仲間に似ています。触角を確認しないと他のゾウムシ科のゾウムシと間違えてしまいます。エゴツルクビオトシブミは名前にオトシブミとあることから、葉で揺り籠を作る昆虫だと気が付く人がいると思います。エゴツルクビオトシブミは首の長い変な形をした昆虫です。主にエゴノキにいてエゴノキの葉を巻いて揺り籠を作ります。オトシブミの揺り籠というと切り落とされて地面に落下するものを想像される方も多いと思いますが、エゴツルクビオトシブミの葉でできた揺り籠は切り落とされることなく、樹についたままになります。形は円筒形で細長く見えます。エゴツルクビオトシブミはエゴの樹にいるツルのように長い首をしたオトシブミからついた名前なのだと察することができます。雄と雌で若干見た目が違っていて、雄は名前のように長い首をしていて、雌の場合は雄よりも短くなります。昆虫の世界ではあることなのですが、雄の成長が十分でなく、小型化した場合は雄であっても形が変わります。エゴツルクビオトシブミの小型の雄の場合には、首の長さが十分に伸びないで、雌に似た体形になってしまうようです。しかし小さな体の昆虫が葉を巻いて、器用に葉で揺り籠を作るとは驚きです。幼虫のために小枝を切り落とすハイイロチョッキリと揺り籠を作るエゴツルクビオトシブミは、どこでそのような技を身につけたのかと関心させられてしまいます。ハイイロチョッキリとエゴツルクビオトシブミを調べてみました。
★ハイイロチョッキリ チョッキリゾウムシ科。褐色から黒褐色に見える体で、灰色や灰黄色をした粗い毛で覆われています。ハイイロチョッキリの容姿は長い口吻があり、体色も容姿もゾウムシ科のシギゾウムシと間違えるほどよく似ていますが、ゾウムシとの違いは、触角の形態が違っていることです。ハイイロチョッキリの触角の先端は膨れていて、3個のコブ状に膨れた節が見えます。またハイイロチョッキリの雄には胸部前方(肩にあたる部分)に棘があることが特徴になっていて、この特徴的な棘は雌には無いことから、棘を確認することで雌と判別することができます。体長は7〜9ミリ(体長は口吻の長さは含めない長さになっています)出現は6〜10月。分布は本州、四国、九州。ドングリ類の生えている雑木林や林縁に生息しています。餌となる樹がある緑の多い公園にもいます。コナラ、クヌギの葉を食べます。雌はカシワ、クヌギ、コナラ、ミズナラなどのドングリの帽子(殻斗)の上方に穴を開けて産卵します。まだ若い緑色をしたドングリに卵は産み付けられます。卵を産み付けたドングリは葉の付いた細枝ごと地表に落とされます。地面にドングリと葉が付いた枝先が切り落とされて落ちていたら、ハイイロチョッキリが産卵した後の幼虫のために地面に落としたドングリだと思って良いでしょう。ハイイロチョッキリの名前は枝をチョッキりと切り落とすことから来た名前なのでしょう。越冬は、秋にドングリから脱出した終齢幼虫が土中で繭を作り越冬します。幼虫は翌年に蛹化します。ドングリの実には不作の年が訪れることが知られているので、発生する個体数はドングリの実の付き方に左右されてしまう昆虫になるのかと思います。
ゾウムシ科のシギゾウムシ類はドングリを落とすことなく、卵を産み付けます。ハイイロチョッキリは確実に幼虫を育てるために産卵後にドングリを地面に落としてしまうのです。似た昆虫にはゾウムシがいて、コナラにはコナラシギゾウムシ、クヌギにはクヌギシギゾウムシがいますが、コナラの実に産卵するともあるようです。
クハイイロチョッキリ1.JPGハイイロチョッキリ2.JPG
ハイイロチョッキリです。横から見ると面白いです。いびつに見える体形も可愛く思える昆虫です。口吻が長いゾウムシです。横から見るよより長く見えますね。横から見ると形が可愛く見えます。鳥のキウイにも似て見えるのは私だけでしょうか。数カ所で切り落とされ多枝を見つけることができました。写真は同じ個体です。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
★エゴツルクビオトシブミ オトシブミ科。体長は雄、8〜9・5ミリ。雌、6〜7ミリ。首の長いオトシブミで、黒い体色で光沢があります。雄は首の部分が長く見えます。上翅には粗い点刻があります。エゴツルクビオトシブミは樹上性の普通種で出現は4〜10月(4〜6月は越冬成虫が活動しています。年2化で新成虫は7月から活動します)になります。分布は北海道、本州、四国、九州。平地から山地に生息しています。自然公園にも生息しています。エゴノキに主に生息していますが、ハクウンボク、フサザクラも餌にするようです。エゴツルクビオトシブミの葉を巻いて作る揺り籠は長細い円筒状で切り離されることが無く、樹の枝についたままになっています。揺り籠は雌が作り、中には卵が1個入っています。孵化した幼虫は内側から葉を食べて育ちます。越冬は揺り籠の中で成虫越冬するようです。
エゴツルクビオトシブミ1.JPGエゴツルクビオトシブミ2.JPG
エゴツルクビオトシブミの雄です。見ての通り長い首をした面白い容姿をしたオトシブミ科の昆虫です。横から見るとさらに変な形をして見えます。これだけ変わった個性的な形をしているので、もっと大きかったら人気が出たかもしれないと思いました。この個体はコナラの葉の上で見つけました。近くにはエゴノキが無かったので、どこかから飛んできたようです。写真は同じ個体です。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿公園。
posted by クラマ at 16:38| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする