2017年08月24日

ヨツモンカメノコハムシ。平たい体をした日本最大のカメノコハムシです。

ヨツモンカメノコハムシは日本最大のカメノコハムシで現在分布域を北に広げている昆虫になります。ヨツモンカメノコハムシの特徴は4個の黒い斑紋があることで、カメノコハムシの中では大型種になります。アサガオや芋の葉の上で、脚と触角を傘やカメの甲に見える体の下に引っ込めてとまっています。元は沖縄以南に生息していた南方系の昆虫ですが、温暖化を利用して急速に分布を北上させています。現在も北上中です。普段は大人しく葉の上でじっとしている昆虫です。初めて見つけた時はカメノコハムシかジンガサハムシの1種だと見た目の容姿からは想像できたのですが、大きな体をしていて見たことが無い種類でした。調べて見ると、これが初見になるヨツモンカメノコハムシでした。生息域を北上中とのことで、神奈川県の県央に位置する海老名市で見つけることができました。はるばる沖縄から関東地方のどのあたりまで生息範囲を広げたのでしょうか。ヨツモンカメノコハムシはヒルガオ科の植物を餌にします。特にサツマイモの葉をこのんで餌にすることから、サツマイモの農業害虫として知られることも、そう遠くないのかも知れません。ヨツモンカメノコハムシは葉の表面に脚と触角を引っ込めて張り付いています。刺激しない限り大人しくしたままでいます。初めて見る昆虫、ヨツモンカメノコハムシを調べてみました。詳しくは神奈川県ホームページ。病害虫発生予察特殊報(第4号)に詳しく書かれています。このページを参考にヨツモンカメノコハムシと確認しました。今後、害虫として神奈川県でも発生が広がるかも知れない害虫です。サツマイモだけでなく、セイヨウアサガオや雑草化しているマルバルコウソウでも成虫と幼虫の発生を確認しています。
・ヨツモンカメノコハムシを観察していて分かったこと。
サツマイモ畑で採取した個体を飼育して見ました。餌に対して適応能力があるかどうかの疑問があったからです。発生が成虫、幼虫共に多かったのがサツマイモです。次にノアサガオ(園芸品種)、その次がマルバルコウソウです。(発生はこの3種類の植物で確認しています)与える餌をサツマイモからノアサガオに変えても成虫は餌とすることができました。幼虫3匹(幼虫は3匹のみ捕獲して飼育)は餌を食べないで死んでしまいました。幼虫に関しては、調べた個体が少なすぎるのですが、餌の変更はできないのかも知れません。1方、餌をノアサガオに変えてもすぐに餌として食べたので、成虫の適応能力は強いと思われます。成虫は飛翔することから、餌が足りなくなると初めに食べていた餌とは別の種類になっても、餌にできるヒルガオ科の植物であれば繁殖ができると予想します。越冬についてはまだ不明です。今後調べることができたら調べてみる予定です。
★ヨツモンカメノコハムシ ハムシ科カメノコハムシ亜科。ヨツモンカメノコハムシは体長7・5〜9ミリの日本最大の大きさのカメノコハムシの仲間です。扁平な体で体色は黄褐色〜淡褐色をしています。名前にあるように4個の大きな黒紋と後端に1個の黒紋がある大型のカメノコハムシです。半透明に見える部分は黄褐色をしています。出現は4〜11月(年3〜4化)。分布は本州、四国、九州、沖縄。もとは沖縄本当以南に生息していた南方系の昆虫ですが、温暖化により分布を本州にまで広げてきました。本州や九州ではサツマイモの害虫になっています。サツマイモ、アサガオ、セイヨウアサガオ(ソライロアサガオ)、ノアサガオ、ヒルガオ、ハマヒルガオなどのヒルガオ科の植物を餌にします。当方はマルバルコウソウでの繁殖も確認しました。アサガオとヒルガオにつくことは少なく、サツマイモやセイヨウアサガオ、ノアサガオに多く発生している種類になります。越冬は成虫で越冬するようです。神奈川県での越冬の仕方はまだ分かっていません。南方に生息するヨツモンカメノコハムシと同じような越冬になるのでしょうかまだ疑問が残っているようです。雪の降る神奈川県で見つけたことから、ヨツモンカメノコハムシは南方系の昆虫にしては耐寒性があるようです。北限がどこになるのかなど興味のあるところです。
ヨツモンカメノコハムシ1.JPGヨツモンカメノコハムシ2.JPGヨツモンカメノコハムシ3.JPGヨツモンカメノコハムシ白っぽい個体.JPG
ヨツモンカメノコハムシです。同じセイヨウアサガオの株にいた個体でも黒紋の形状には個体差がありました。どうやら紋の形の個体差が大きい種類になるようです。表面には点刻があり体表面には弱いツヤがあります。上4枚の成虫は別個体で、黒く見える斑紋の部分に違いが見受けられます。上2枚の個体では黒い部分が少なく下2枚目の個体では明瞭な黒紋が見えます。見つけた場所は畑が裏にある家屋の道路側に植えられていたノアサガオです。後日、建物の裏の菜園のサツマイモ畑で、成虫と幼虫が多数発生していることを確認しました。葉は穴だらけになっていました。成虫は葉を裏返して探していると飛んで逃げていきます。遠くに飛んでいくことはないのですが、見た目と違い飛翔性がある種類なのかも知れません。1番下はマルバルコウソウで発生していたヨツモンカメノコハムシです。幼虫もいたので繁殖していることが分かりました。体色の薄い個体が1匹いたので追加して見ました。ヒルガオ科のマルバルコウソウでも繁殖しているかも、と探してみたら見つけることができました。前年ではこの場所にヨツモンカメノコハムシはいませんでした。害虫なので増えても困ると思いますが、神奈川県でも珍しい昆虫ではなくなるかも知れません。
ヨツモンカメノコハムシ4.JPGヨツモンカメノコハムシ5.JPG
上、刺激したら動き出しました。動く時には腹側に格納していた触角を出します。ヨツモンカメノコハムシの触角の先端は黒褐色をしています。平たく見える体表面(上部)は半透明であることが写真からも見てわかると思います。下はヨツモンカメノコハムシの腹側側です。腹側側にも黒紋が入っています。ご覧のように体の下に脚と触角が収納される仕組みになっています。本当にカメのようで面白い構造になっています。上から見ると見えないヨツモンカメノコハムシの顔つきは意外と可愛く見えます。
ヨツモンカメノコハムシ2齢比較.JPGヨツモンカメノコハムシ2齢.JPGヨツモンカメノコハムシ幼虫.JPGヨツモンカメノコハムシの幼虫腹面.JPGヨツモンカメノコハムシ終齢(終齢幼虫).JPGヨツモンカメノコハムシ終齢(前蛹).JPGヨツモンカメノコハムシ蛹・甲羅ナシ.JPG
ヨツモンカメノコハムシの幼虫です。実に変わった体をしています。体の外縁には独特の形状をした棘状の突起が数多く出ていて、ツルッとした感じの体表面を持つ成虫に比べて、体の外縁からは棘状突起が突き出ています。その刺も1本の単純な棘ではなく、粗いノコギリ状の両刃なっています。体色も黒く形状も成虫とは感じが大きく違っています。背中に見える黒褐色の物体は体の1部ではなく、脱皮後の殻や糞を背負っているそうです。他の害虫や動物の糞にでも擬態しているのでしょうか。ヨツモンカメノコハムシの幼虫はまるで別種のように見えて面白いです。ヨツモンカメノコハムシの幼虫の成長の過程を見て見ることにしました。1、2枚目は大きさから恐らく2齢あたりと思われます。2枚目は1円玉の1部との比較です。とても小さいことが分かります。3枚目、この大きさになると葉の上で見ることが容易になります。終齢に近いものと終齢はこのように見えます。4枚目、上の幼虫を裏返して見た所です。腹部は黄橙色をしています。トゲだらけで腹部側から見ても大変奇妙な容姿に見えます。5枚目、終齢幼虫です。6枚目、前蛹に近い個体です。この後、体を固定させて蛹になります。頭は写真の上側になります。どちらが頭か分からない姿をしています。7枚目、蛹です。見やすくするために、体の上にある傘状になった殻は取り除いてあります。頭は左側です。蛹になると体側の棘は扁平に広がっています。最も分かりやすい蛹の特徴は、頭の部分が扁平に広がることです。撮影地。神奈川県海老名市。羽化したばかりの成虫は黄色から黄橙色をしていて、黒い斑紋は見えません。外殻が硬くなるにつれて黒い斑紋が現れてきます。餌とする植物の1つと知られるノアサガオをも調べてみました。
★ノアサガオ ヒルガオ科サツマイモ属。毒成分を含む毒草です。別名 宿根アサガオ、リュウキュウアサガオ、イリオモテアサガオ。沖縄、東南アジア、オーストラリア原産のツル性の多年草。大きな葉が茂り、昼間でも大型の花が咲いています。耐寒性もあるので関東以西でも生育が可能です。花期は6〜11月。花の蕾は複数が付いています。花径は80〜100ミリ。花の咲き始めは青紫色ですが午後からは色が薄くなって淡紫色になり、夕方頃にはピンク色に近い色に変わっていきます。葉は心系(ハート形)や心形で3裂しています。葉の大きさは10〜15センチ。ノアサガオには種ができません。その代わりノアサガオは挿し木で簡単に増やすことができるそうです。関東地方では冬季に落葉しても、冬場に葉を落としても翌春に芽を出します。分布は本州(関東以西)、四国、九州、沖縄。野生種、園芸用として生息しています。ツルが10メートル近く伸びることから、緑のカーテンとしても利用されています。ノアサガオには園芸品種も作られています。日中に花が咲くことなどから人気が出てきました。
ノアサガオと食跡.JPG
ノアサガオとして記載していましたが、10〜11月にも花が咲いていたことと大きな花の形から、どうやらセイヨウアサガオ(ソライロアサガオ)のようです。セイヨウアサガオは熱帯アメリカ原産の植物です。園芸品種も多くありますので、詳しい名前は分かりません。正確にはセイヨウアサガオかその園芸品種になります。花は葉の陰に隠れていて1輪に見えています。通例、花は2〜3個付きます。葉は丸くて幅のある形をしていて、ハート形に見えます。分かりにくいと思うのですが葉には円形の穴が開いて見えています。食痕は丸く穴を開けたように見える特徴があります。食べられた葉には円形や楕円形の穴があけられていて、成虫が沢山いると穴だらけになった葉も見えます。丸く穴だらけの葉があったら食痕の可能性があり、ヨツモンカメノコハムシの仕業かも知れません。
ヨツモンカメノコハムシを見つけて見ようと思われた方は、許可なくサツマイモ畑に立ち入るわけにはいかないので、ノアサガオを見つけるのも良いと思います。ノアサガオの仲間は園芸品種を含めると分布域は広くなっています。かといって実際にはどこにでもあるというほど多くは無いようです。園芸品種ではないノアサガオは部分的な発生になっているようです。植え込みや雑草化していることもある園芸品種を含めたノアサガオやセイヨウアサガオ(ソライロアサガオ)、マルバルコウソウなどを見つけて探すと見つかるかも知れません。

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2017年08月22日

ヤブニッケイの葉にできたコブ状の虫こぶ(ゴール)、 ニッケイハミャクイボフシとヤブニッケイを調べてみました。

ニッケイはクスノキ科クスノキ属の常緑樹です。ニッケイ、ヤブニッケイ、マルバニッケイ(マルバニッケイの分布は九州、沖縄)などがありますが、よく見かけることができるのはヤブニッケイです。ヤブニッケイとニッケイは大変良く似ています。植え込みにあったヤブニッケイ(クロダモ)の樹で、ニッケイの葉にできる虫こぶ(ゴール)の、ニッケイハミャクイボフシを見つけました。名前にあるように葉の脈に沿って作られるゴールです。同じクスノキ科のクスノキにできるクスノキハクボミフシとよく似ています。ニッケイ(肉桂)と言うと聞きなれない植物の名前になるようですが、ニッキとかシナモンと呼ぶと聞いたことがある植物の名前になると思います。ニッキとはニッケイ(肉桂)の樹の細根を乾燥させたもので、お菓子の材料などの香辛料として使われています。日本産のニッケイよりも中国原産種やベトナム原産種の方が芳香が強く、現在では食材等の原料には中国原産種のシナニッケイやベトナム産、セイロンニッケイが使われているようです。グレードとしてはベトナム山地産のニッケイが最高級とされています。そのニッケイとそっくりなのがヤブニッケイです。ヤブニッケイの根はニッキとして使うことができません。ニッキは根を使うことから、樹の数が減ってしまったようです。沖縄(沖縄本島、徳之島、久米島)には日本原産とされるオキナワニッケイがあります。本州のニッケイは原料を採るために栽培された栽培品が野生化したものなどになるようです。ヤブニッケイやニッケイの葉は香辛料に使うことができます。ゲッケイジュ(ローリエ)の代わりに使うことがあるようです。ヤブニッケイの葉をシナモンリーフと言って(商品名)ハーブティーとして使うこともできるようです。植物体で葉に含まれる含有量が1番少ない部位になります。味等、まったく試したことが無いので、どのようなものかは分かりませんが、肉や魚料理の匂い消しや香り付けには有効かもしれませんね。
・当ブログは食材等にするために勧めているわけではありません。店で購入すれば間違いはないと思いますが、野外で間違って他の植物を採取して使われて体調を崩しても、当方は1切の責任は負いません。また芳香や味の差などは記載によるもので、ニッキやシナモンと1般的に言う食材としての製品を、当方は産地を比較して食したことなどもありませんので、あくまでも参考までにしてみてください。実際にどの程度の差があるのかという興味は湧いてくるところです。昔は乾燥させたシナモンの根や樹皮が簡単に手に入ったのですが、最近では専門店にいかないと目にすることは少ないと思います。
ヤブニッケイと ニッケイハミャクイボフシを調べてみました。
ニッケイとヤブニッケイの違いは葉に現れます。葉の違いを比較して見ることにします。
・ニッケイの葉は葉先が長く尖っています。葉の形は長楕円形で、葉は細長く見えます。特徴的な葉の3行脈がはっきりと見えます。葉の側脈が先端まで達しています。葉裏の色は粉のように見える白色で微毛が生えています。高さは3〜9メートル。
・ヤブニッケイの葉はニッケイよりも丸みがあります。葉先の他がった部分は少ないです。特徴的な葉の3行脈はニッケイと比べるとはっきりしていません。葉の側脈が先端まで達していません。葉裏の色は淡い緑色で無毛。高さ15〜20メートル。ヤブニッケイには虫こぶ(ゴール)の ニッケイハミャクイボフシができます。ニッケイには付きにくいそうです。
★ヤブニッケイ 別名クロダモ。クスノキ科。高さ15〜20メートルの雌雄異株の常緑高木。分布は本州(福島県以南、福島県浜通り、富岡町が北限)、四国、九州、沖縄。北限の福島県では準絶滅危惧種になっています。山地に自生していますが、耐潮性もある丈夫な性質から植樹されていて公園などでも見ることができます。庭木や風よけ(防風)の目的でも植えられているようです。特徴的な葉の3行脈がはっきりと見えるニッケイ属の植物です。葉は対生ですが、わずかにずれがあります(擬似対生)葉の表面(表側)には光沢があり、裏側は灰白色をしています。葉の形は狭卵形や長楕円形で葉の長さは6〜12センチ。葉には独特の匂いがあります。花期は6月で、雌株にできる実は11〜12月に黒く熟す楕円形の実がつきます。幹の色は暗褐色をしています。
★ニッケイハミャクイボフシ ニッケイトガリキジラミがニッケイ、ヤブニッケイの葉に作る虫こぶ(ゴール)です。ヤブニッケイに多く見ることができます。ニッケイハミャクイボフシは葉脈上や葉脈に沿って作られます。数個が葉につくものや沢山のニッケイハミャクイボフシができている葉などがあります。ほとんどが単独(1個)ではなく、ほぼ複数で葉にできています。ニッケイハミャクイボフシ はクスノキ科のクスノキの葉にできるクスノキハクボミフシとそっくりなゴールです。こちらの虫こぶ(ゴール)はクストガリキジラミにより葉の上に作られるという違いがあります。ニッケイトガリキジラミ(トガリキジラミ科)は2齢幼虫で越冬して、翌年の3〜4月に羽化します。羽化した成虫は新葉に産卵します。孵化した幼虫は葉裏の窪みの部分に生息しています。葉の裏側にある1つの窪みに1匹の幼虫がいます。分布は本州、四国、九州。ニッケイトガリキジラミの写真が撮れたら追加したいと思っています。
ヤブニッケイ葉.JPG
上、ヤブニッケイの葉です。この樹の近くにはもう少し葉の細いヤブニッケイの樹もありました。クスの樹の葉の脈にはダニ室がありますが、ヤブニッケイの葉にはダニ室はありません。
ニッケイハミャクイボフシ1.JPGニッケイハミャクイボフシ2.JPGニッケイハミャクイボフシ裏側.JPG
ニッケイハミャクイボフシです。ビルの脇の植え込みに植栽されていたヤブニッケイで見つけました。葉にボツボツのイボ状の瘤ができます。上は数が少ないですが、中の写真では多くが脈に沿ってできています。黄色く見える部分が綺麗です。下は中の写真と同じ葉の裏側です。撮影地。神奈川県横浜市、みなとみらい。
植物にできるゴールを面白いと見るのか、気持ち悪いと見るのかには個人差が大きいと思います。多くは気持ち悪く感じるのでしょうが、ゴールに興味が出てくると見つけると嬉しくなってしまいます。
posted by クラマ at 16:50| Comment(0) | 虫こぶ(ゴール) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月19日

ハムシダマシ、ナガハムシダマシ。どちらも良く似た種類がいる紛らわしいゴミムシダマシ科の昆虫です。

ハムシダマシは大きさも形もハムシに似ていることからついた名前になります。ハムシはハムシ科でハムシダマシの仲間はゴミムシダマシ科になります。ゴミムシダマシ科のナガハムシダマシは名前の通りにゴミムシを思わせる容姿をした昆虫です。紹介するハムシダマシとナガハムシダマシはどちらも普通種で個体数も多く、林縁などを探すと見つけることができます。ただナガハムシダマシにはどう区別しているのかもわからない位にそっくりな、フジハムシダマシという種類もいて大変紛らわしいです。ハムシダマシも小型のカミキリムシやハムシ科の昆虫に似た容姿をしているので、知らないと紛らわしいだけの昆虫になってしまいます。分類が昔はハムシダマシ科でしたがゴミムシダマシ科になった昆虫です。ナガハムシダマシとハムシダマシを調べてみました。ハムシダマシは当ブログ2度目の登場になります。
★ナガハムシダマシ ゴミムシダマシ科(旧ハムシダマシ科)ハムシダマシ亜科。体長10〜12ミリ。普通種で出現は4〜8月。ナガハムシダマシの名前は、長くてハムシに似た体形からついた名前のようです。特徴は細長い体で鞘翅には縦条の隆起が目立ちます。体色には濃紫色、黒褐色、黄褐色などの個体変異があります。灯火にも集まります。ナガハムシダマシは草木の葉の上にいることが多いそうです。分布は本州、四国、九州。林や林縁に生息しています。成虫は花の花粉。幼虫は朽ち木を餌にします。大変良く似た同じ科にフジハムシダマシがいますが、大きさもほぼ同じで外見上での判別はできません。どちらも地域的な個体変異があるようです。相違点はあるのでしょうが、あまりに似ていて分かりません。かなり細かい部分の違いになるようです。分布は本州。どちらも他に似ている昆虫にナガキマワリがいます。さらには大変良く似た種にフジハムシダマシがいます。拡大して両種を比較しないと判別もままならない位に似ているそうです。当方には判別できません。
ナガハムシダマシB(ゴミムシダマシ科).JPGナガハムシダマシ2.JPG
ナガハムシダマシかフジハムシダマシ。どちらかだとは思いますが判別できないくらいによく似ているので、当方には判別できません。頭部に違いがでるようですが、写真を撮って違いを比較しないと分からないと思います。写真は以前ゴミムシの仲間だと思って調べていても分からなくて、そのままにしておいた物です。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
★ハムシダマシ ゴミムシダマシ科(旧ハムシダマシ科)ハムシダマシ亜科。良く見かける普通種で体長は5〜10ミリ。茶褐色で寸胴に見える上翅(翅鞘)と、頭部、胸部、脚が黒色をしているやや細長く見える体形をしています。小型のカミキリムシのようにも見える体つきをしています。頭部、胸部、脚は黒色で上翅(翅鞘)は茶褐色で細長い毛が密生しています。よく見ると体表にも短毛が生えています。肉眼では分かりにくいのですが、写真を拡大して見ると鞘翅には密に短毛が生えていて、毛の多さが非常に良く目立ちます。体色(鞘翅)は明るい茶褐色から濃い褐色、淡い黒色に見える個体がいるなど、色彩には個体差があります。ハムシダマシの発生は発生は5〜10月で、樹上性で広葉樹の林縁や雑木林の葉の上や草の葉の上、花の上などにいます。分布は北海道、本州、四国、九州。成虫の餌は葉や花の花粉などを食べ、幼虫は朽ち木の上や朽ち木の皮下にいて、朽ち木などの腐食物を食べるようです。雌雄の違いは触角の先端部に現れます雄の触角の先端部(触角末端節)は雌の触角の先端部(触角末端節)よりも長くなっています。小型の昆虫なので肉眼での判別は難しいです。また雄の複眼は頭に対して大きいのことが特徴です。雌の複眼は小さく見えます。ハムシダマシの雌雄の判別は、触角の先端部を見比べるよりも複眼の大きさを比べると分かりやすいです。よく似た昆虫に触角がハムシダマシよりも短いニセハムシダマシがいます。
ハムシダマシ雌・新Bに追加.JPG
上はハムシダマシの雌です。ハムシダマシは当方の観察エリアではコナラの樹の葉の上で良く見つけることができます。撮影に苦労するハムシ類が多い中、カメラを近づけても動じる気配はなく、のんびりとしていることが多いです。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
posted by クラマ at 14:47| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする