2017年03月24日

ハナニラ(イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)、ハナダイコン(ショカッサイ)、ムスカリ。春に咲く青紫色の綺麗な外来種の花です。

ハナニラ(イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)、ハナダイコン(ショカッサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ)、ムスカリ(グレープヒヤシンス)は春先に青紫や淡い紫色などの花を咲かせる花で、1足早い春の訪れを感じることができる花です。ハナニラはイフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナとも呼ばれる南アメリカ原産の外来種の多年草の球根植物になります。ハナニラの名前は傷つけるとニラに似た匂いがすることからついた名前のようです。丈夫な植物で、日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。乾燥にも強く耐寒性もあります。繁殖力が強く、簡単に増える植物です。雑草化して道路の脇などでも見かけることがあります。球根でも花でも増えていきます。花は開花期が比較的に長く3〜5月。濃い色から薄い色まであり、花弁は青紫色、青紫に白色、薄い藤色に白色など個体差があります。ピンクの花の種類(ピンクスター)、白い花のホワイトスターなどの品種もあります。ハナダイコンはショカッサイとも呼ばれているダイコンに似た葉と花をしています。正式名称はオオアラセイトウ になるようです。ダイコンの花は白いのですがハナダイコンは青紫色や鮮紫色の花を咲かせます。草丈と花の数が多いのでとても華やかに見える美しい花です。ムスカリは球根植物で草丈も低く、ひっそりと咲くイメージがありますが、よく見るととても美しい鮮やかな青色をしています。花壇などや公園で見ることが多いです。スズランに似た形の花がまとまって付いた花で、下から順に咲き上がっていきます。集まって付いている花は紡錘形のように見えます。1見、ヒヤシンスにも似て見えます。普通によく見る花なのですが、別の呼び名も多い植物になるので、名前だけでは思い当たらないこともあると思います。春が来たことを感じることができる花、ハナニラ(イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)、ハナダイコン(ショカッサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ)、ムスカリ(グレープヒヤシンス)の3種類を調べてみました。
★ハナニラ(別名イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)名前にニラと付いていますが毒があり通例不食。 南アメリカ(メキシコ、アルゼンチン、ウルグアイ)原産の外来種の多年草の球根植物。渡来は観賞用として明治時代に入ってきた帰化植物です。品種改良品も多い植物です。総称でハナニラと呼ばれます。APG植物分類体系ではヒガンバナ科ハナニラ属。(旧ユリ科)名前は傷つけるとニラに似た匂いがすることと、葉の形がニラに似ていることからのようです。分布は本州、四国、九州ですが園芸種として植栽されるのでほぼ日本全土と思って良いと思います。草丈は10〜20センチ。葉は線型の細長い形で、ニラやスイセンに似ています。花期は3〜5月。次々と花を咲かせ花期が長いです。花の色は薄い青紫色、白色、白に青紫色の筋が入っているなど様々で、可愛い六弁の星形をした花を咲かせます。ユリ科にしろ、ヒガンバナ科にしろ科から見て毒があることが予想されるところですが毒性はかなり弱いようで中毒症状は腹痛と下痢を起こすようです。毒のある部位は全草にあるようです。名前にニラと付いているので誤食しないように注意が必要です。ハナニラ(ニラの花茎と花)として食べることができる野菜類としてのニラと名前が紛らわしく同じ呼び方で使われていることで、さらに紛らわしくなっています。乾燥にも強く、耐寒性もあり、繁殖力も強い種類なので、野外に逃げ出して雑草化していますが、在来種を脅かすほどにはなっていないようですが、徐々に分布を持ち前の繁殖力で広げているようです。ハナニラは種と球根(分球)で増えていきます。
ハナニラB2.JPGハナニラ(白)追加.JPGハナニラB1.JPG
ハナニラ(イフェイオン)は繁殖力が強いので群生している所をよく見ます。春先に咲く可憐な花にはつい目が行きます。花が終わる頃は葉が垂れているので目立たなくなってしまいます。ハナニラの花の色には個性があって雰囲気の違う色合いを楽しむことができます。上、白い部分が多い花の色をしているハナニラです。花弁に青紫色の筋が入っています。中、花弁の白いハナニラです。下、白に淡い青色を帯びた花です。花には青い色の濃淡があって個性的です。神奈川県では3月になると可憐な花を見ることができます。
★ハナダイコン(別名ショカッサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ) アブラナ科オオアラセイトウ属の植物で中国原産。現在では正式和名としてオオアラセイトウ と呼ばれるようです。以下オオアラセイトウ と呼ぶことにします。別の植物にハナダイコンと呼ばれる植物もあるようで紛らわしくなっています。別名のショカッサイ(諸葛菜)の呼び名は諸葛孔明が食料とするために植えたことによるようです。子供の頃、私は別名として紫ダイコンとも教えらていました。草丈20〜80センチ。花期は3〜5月。紫〜青紫色、鮮紫色の花で十字に見える4弁花。観賞用とされていましたが、野生化しているものも多いです。日本に渡来したのは江戸時代で、野生化してどこでも見られるようになったのは昭和に入ってからのようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。道端、川、小川などの堤防や土手、田畑の脇や畦などの日当たりの良い場所を好み野生化しています。本来の観賞用として公園や花壇に植えられじゅうていることもあります。1年草〜2年草。群生して1面に紫〜青紫色の花が咲いているととても綺麗です。アブラナ科で食用に勧めたというだけあって、食べたことはありませんが食用にできます。どんな味がするのでしょうか。まだ試す機会はないのですが、もしもチャンスがあったら試してみたいと思っています(種を採取して蒔いてみるしかないのかな)食べる部位は春の若芽になるようです。植物の図鑑にはあるものの、私の持っている山菜狩りの図鑑には載っていませんでした。ちなみにダイコンと付いていますが根っこはスーパーのダイコンのようにはなりません。オオアラセイトウ(ショカッサイ、ハナダイコン)の種は発芽率が良く丈夫なので毎年同じ場所で見ることができます。ただし地面の硬い場所からは発芽しないようです。オオアラセイトウと統1された呼び名になるまでは、別名が多いので時間がかかりそうな植物です。
ハナダイコン(ショカッサイ)B.JPGハナダイコン(ショカッサイ)B1.JPG
オオアラセイトウ( ハナダイコン、ショカッサイ、ムラサキハナナ)の花を見ると個人的には春が来たと実感することができる花になっています。
★ムスカリ(別名グレープヒヤシンス) キジカクシ科ムスカリ属(旧ユリ科)。ヨーロッパ南部、西部、西南アジアを原産のようです。園芸種として渡来した秋植えの多年草の球根植物で、日当たりと水はけのよい土質を好みます。球根植物なので十分な栄養状態ですと球根も大きくなり立派な花を咲かせます。分布は北海道、本州、四国、九州 。野生化していて市街地、道端、田畑や公園の脇、草地などにあります。捨てられたものも定着しているようです。草丈は15〜20センチ。葉は披針形(線形)で長細いです。葉の長さは10〜15センチ程です。日陰ですとやや伸びあがってしまいます。花期は3〜4月。花は下向きに咲きます。スズランに似た花が沢山集まって紡錘形になって咲いています。この花径の形は総状花序と呼ばれます。鮮やかな青色(青紫色)、紫色が見事です。園芸品種として白や青など花色の違いも楽しめます。ムスカリは春の花として好まれ鉢植えや花壇などに植えられています。土質は弱アルカリ性を好むようです。ムスカリはヒヤシンスのように水栽培もできます。時期は10〜11月が適しているようです。(球根は水栽培用としても売られています)野生化したものも見られます。大変丈夫な植物で、近くの公園の脇では捨てられたものが野生化して丈の低い花を毎年咲かせています。群生したムスカリも綺麗です。
ムスカリBI.JPGムスカリ拡大B.JPG
上、ムスカリの花です。スズランに似た雰囲気のある花ですが、花の先はスズランよりもつぼまっています。下向きにぶら下がる様に咲く面白い形をしています。
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2017年03月21日

コブ病。木の枝や幹にできるコブ状に見える樹の病気(奇形)です。

コブ病(コナラのコブ病 、サクラコブ病、サクラがんしゅ病、テング巣病、ヤマモモコブ病、マツコブ病、スギコブ病等)は樹木の枝や樹幹に発生する病気で細菌と糸状菌が原因になっています。樹木にコブができる病気をコブ病と総称的に呼んでいるようです。コブ状に奇形した部位の樹皮の表面はザラザラしていて、大きいものは握り拳ほどにも肥大します。樹幹から伸びる枝に発生した場合、枝の元の部分(枝が出る部分)はザラザラした状態で盛り上がります。枝にできて大きくなったコブの部分から折れて枝が落下している枝もあります。コブの内部はやがて空洞になって折れやすくなっているようです。樹木にしたらかなり厄介な病気に感染してしまったことになります。原因が糸状菌の場合はブナ科に多く発生するようです。この原因となる菌がマツに移り、マツにも発生するそうです。感染を防ぐ予防(対処)はコブのできた枝や幹を早期に切って捨てることで菌の広がりを防ぎます。菌が残っているとまた発生してしまいます。薬品を散布して病気が発生することを防ぐ方法もあるそうです。観察エリアになっている自然公園のサクラは、かなりの数が幹や枝の切り口に感染を防ぐための融合剤が塗られていて、療養中(枝がほぼ切除されている状態でした)になっていましたが、ついに伐採されました。再生はかなり難しいようです。幹や枝は切られてしまっていたのサクラとしての(花の観賞)価値がなくなっていました。公園内のマツもほぼ全滅で伐採されています。マツの場合はコブ病にも罹っていましたが、その他の原因で立ち枯れも目立っていました。幹にマツコブ病が発生していたマツがあった場所は立ち入り禁止になってしまったので、どうなったのか分かりません。
コブ病にはかかりやすい樹種があります。コナラのコブ病、サクラのコブ病、マツのコブ病、スギのコブ病、ヤマモモのコブ病が良く知られていますが、タケ類にも発生するということです。主に幹や枝にできる病気なので、広葉樹にできるコブ病の場合は、葉の落ちた時期に観察すると見つけやすいです。葉の茂っている時期ですと葉に隠れて見つけにくくなってしまいます。病名のコブ病や テング巣病 は総称的に呼ばれています。
コブ病の1例。発生する樹種は多いようです。
・コナラのコブ病。コナラの木の全体の枝に、木の実がなっているように沢山ついています。コナラにできやすいようです。枝に沢山の小さなコブがついている木もあります。この原因菌は糸状菌になるようですが、コブ病を発生させる原因菌は多いようです。コブ病はナラ類(コナラ、ミズナラ、カシワなど)に多く発生しています。コブ病については詳しくは分かっていないそうです。葉の落ちた時期に見つけると木全体の枝にびっしりとできているものまであります。原因菌はクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)です。この菌はマツに感染します。
・マツにできるマツコブ病。マツに発生するコブ病はクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)が原因になっているそうです。樹幹に球状の塊ができます。近くにコナラのコブ病菌にかかった樹があるとマツにも感染してしまうそうです。コナラのコブ病も同じクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)が原因です。
・スギコブ病。スギに発生するコブ病は樹幹に大きく成長する球状の塊ができたり、枝に幾つかの球状のコブの塊ができます。糸状菌(カビの1種)が原因になっているそうです。湿気のある場所に生えているスギに多く発生する病気になるようです。
・サクラに多く発生している病気にはテング巣病、サクラコブ病 コナラのコブ病 (バクテリアの1種)、サクラがんしゅ病は糸状菌(カビの1種)があります。サクラの中でもソメイヨシノやヤマザクラの種類に多く発生している病気です。葉の付いていない時期に見つけやすいです。葉の茂ってくる時期や花のさいているころにはテング巣病が見つけやすいです。サクラの枝にできる細かく枝の広がって見えるテング巣病にかかっている部位は細かい枝が密生していて鳥の巣のように見えます。細かい枝が広がっていると目立つので周りの健康な枝と違って見えます。テング巣病に罹っている枝は肥大しています。テング巣病の特徴は発症部位から沢山の細い枝を出していることと、病巣からでるこの細い枝からは花が咲くことがないということです。自然観察の場所にしている神奈川県横浜市、こども自然公園では本来2000本あったサクラ(ソメイヨシノ)は現在、桜の病気と古くなったことにより伐採が進んでいて1部を残し壊滅状態です。全国的にサクラの病気が増えているようです。寿命の短いソメイヨシノが古木になると感染しやすくなるのかも知れません。ソメイヨシノは交配雑種で寿命は60〜80年ほどと言われていますが、さらに古い古木も多くあります。接ぎ木で全国に植樹され花を観賞するため公園などに植えられています。管理の仕方にもよるのでしょうが、花を楽しむには20〜25年までが良いと聞いたことがあります。小さな実が付くこともありますが、この種から発芽することはありません。
・ヤマモモコブ病。ヤマモモにできるコブ病で細菌が原因になるようです。細菌の感染により幹や枝にコブ状の癌腫ができる病気です。観察すると特に細い枝に多くできています。ヤマモモに多く発生する病気になっています。ヤマモモは公園や街路樹として植えられています。食べられる実がなる木としても知られています。
・タケ類(タケ、ササ)にもテング巣病が発生します。タケやササにできたテング巣病も周りの健康な枝とは様相が違うので分かりやすいです。
コナラのコブ病1B.JPGコナラのコブ病2B.JPGコナラのコブ病3B.JPG
コナラにできたコブ病です。コナラのコブ病。ナラ類にできる病気ですが、クヌギ、アベマキの樹では見ていません。コナラが感染に弱い種類になるのか、コナラに特有に発生する菌種になるのかは分かりません。上、樹の枝にこれでもかという位にできていました。枝全体にコブが発生していて、知らないと枝にコブコブができる樹かと思ってしまうほどです。大きさは大きい塊でゴルフボール程でした。樹には薬品(おそらく予防薬だと思います)の入ったペットボトルがぶら下がっていました。中、1部を拡大しました。このコブは大きいものになります。綺麗な球形ではないのですがゴルフボールよりも大きかったです。下、落下していた枝にできていたものです。細い枝の分かれ目や細い枝の途中など、コブの大きさ、できている部位はまちまちです。
コナラのコブ病4B.JPGコナラのコブ病5B.JPG
こちらもコナラのコブ病ですが、コブのでき方が違って見えるものです(原因菌は同じかも知れません)樹の枝の途中にできているコブです。数は少なく樹の全体を見ても2つの枝にできていて、1つには大きく握りこぶし大になったものと、他の部位の枝には3個のゴルフボール程〜ウズラの卵位の大きさのコブができていました。上、このコブの大きさはウズラの卵ほどです。枝の途中にできているようです。下、かなり大きなコブで握りこぶしほどの大きさがあります。
サクラのコブ病B.JPG桜の癌腫病.JPG
上2枚、サクラにできていたコブです。サクラがんしゅ病は糸状菌(カビの1種)が原因と言われています。サクラコブ病はバクテリアが原因のようです。観察していてどちらも同じような樹皮の奇形を起こす病気なので、見ていてどちらの原因がもとで発生しているかは分かりません。原因菌を調べていないので見た目で判断します。上、サクラコブ病としました。サクラコブ病は枝にできていました。幾つもできている枝もあります。外見が球状に近いコブ状になっていましたので良いと思います。枝の途中にできているものや、枝の分かれ目に何カ所か膨らんだ球状のザラザラしたコブができていました。下、サクラがんしゅ病(コブ)の写真を追加しました。サクラの幹に大きなコブができています。探してみると枝にできているものが多く、幹にできているコブは少ないです。観察して見ると、サクラの種類では圧倒的にソメイヨシノがこれらの病気を発生しやすいようです。
サクラのテング巣病1B.JPGサクラのてんぐ巣病2B.JPGサクラのてんぐ巣病3B.JPG
上、サクラのテング巣病。糸状菌が(カビの1種)が原因です。発症部位が多くなると木を弱らせます。テング巣病の呼び名は総称的に使われます。葉が出てしまうと枝の様子は分からないので冬場が観察に適しています。上、病巣が幹から出た枝の付け根にあるもの。中、病巣が枝の途中から発生しているもの。下、幹から出た細い枝先からできているもので、重さで垂れ下がっています。形態はこのような感じで発生しています。撮影場所はいずれも神奈川県横浜市、こども自然公園。
・日本大百科全書「ニッポニカ」の解説によるとネクトリア属の菌が植物のがんしゅを作るようですが、専門的すぎて良く分かりません。またコナラのコブ病とマツコブ病はクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)が原因になっているそうです。
樹の幹(樹幹)や太い枝にできる樹のコブは、何らかの原因で傷を受けた樹が、傷を治すために細胞を増殖させてできたものになるようです。できている場所は幹が多いです。傷を受けた場所は、傷が修復されて盛り上がって瘢痕状になっていることが多いのですが、稀に傷が修復された後でも細胞が増え続けることで大きくなっていく事があるようです。この場合はコブが大きくなり続けることになります。これは樹皮等の細胞が増殖をして成長を続けることでコブ状の塊になっっていくもので、人間に例えると細胞が増え続ける癌腫のようなものです。このように細菌やウイルス以外にも樹にコブを作る原因があることになります。これは樹幹にできた細菌やウイルス以外を原因とする植物の奇形の1種と思って良いと思います。スギの樹に発生するスギコブ病という糸状菌(カビ)が原因でおきる樹の病気があります。スギコブ病は名前の通りスギの樹にできるコブ病で、コブは枝に発生します。コブが枝に沢山できると木を弱らせる原因となって、やがて枯らしてしまうこともあります。またコブの沢山付いた枝は折れやすくなるようで、地面にも落ちています。
スギの樹のコブ.JPGスギの樹のコブB.JPG
スギの幹にできたコブです。上、大きさは幅が21センチ程にもなります。上にのせてあるのは500円玉です。いかに大きい塊になっているのかが分かると思います。下、横から見ると木の樹幹から球状に見えるコブの塊が見事に飛び出してできていることが分かります。この樹は遊歩道の脇にありました。このスギがあった杉林の周りにあるスギの樹にはこのようなコブのある樹は見つけられませんでしたので、ウイルスやカビによる原因が可能性としては低いと思います。恐らく樹の樹幹が受けた傷がもとで起こった細胞の異常な増殖だと思います。このような場合はコブは成長して大きくなって行くようです。撮影地。神奈川県横浜市、矢指市民の森。
ヤマモモこぶ病1.JPGヤマモモこぶ病2.JPG
ヤマモモコブ病です。上は球状になっています。下、やや長細く細い枝の分枝部にできていたものです。枝に多く発生していて枝にできやすいようです。枝の分かれ目(分枝部)に多くできていました。コブ病が発生している枝には葉が無く、枯れている枝も見られました。コブの表面は割れ目の目立つ粗くゴツゴツとしています。ヤマモモはヤマモモ科の常緑広葉樹の高木です。モモと付いていますがモモはバラ科で科が違います。食べられる実がなりますが、モモとは全く違った実が付きます。ヤマモモは公園野街路樹として植えられています。実を食べるための大きな実がなる園芸品種もあり、庭に植えられていることもあり、よく目にすることができる樹木です。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿公園。ヤマモモコブ病の写真を追加しました。
posted by クラマ at 17:00| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

クロバエ科のハエ2種類。 ミドリバエ とツマグロキンバエ。個性的なハエです。

ミドリバエ とツマグロキンバエ はどちらもクロバエ科に属するハエになります。クロバエ科は名前から想像すると黒いハエの仲間と思ってしまうかも知れませんが、緑色や青藍色の金属光沢のあるキンバエの仲間など、体色が黒くない種類が多くいます。紹介する ミドリバエ とツマグロキンバエも同様です。ミドリバエは日本固有の種で、ハエとは思えない綺麗な色をしています。成虫は花の蜜を餌にしていて、汚いイメージのあるハエとは違っています。 ツマグロキンバエも花に集まる種類で、こちらは個体数も多い普通種なので、見つけることは思いのほか簡単になります。こちらはハエというよりもアブを連想する姿しています。ハエなので刺されることもなく大人しい種類になるのでジックリと観察することができます。ツマグロキンバエ は愛嬌があり、撮影中でも簡単には逃げ出しません。特徴は複眼(目)に縞模様が見えることです。ハエの紹介が続いていますが、ハエが嫌いな人でも、汚い種類ばかりではないことを知ってもらいたいと思っています。出現シーズンはこれからなので、まだ見たことのない綺麗な種類を見つけられたら良いなと思っています。花が好きなハエ、ミドリバエ とツマグロキンバエ を紹介します。
★ミドリバエ クロバエ科。日本固有種。体長9〜10ミリ。胸背部には弱い金属光沢のある金緑色をした綺麗なハエです。やや緑色の濃く見える個体もいますが分かりやすい種類です。出現期は5〜9月。分布は本州、四国、九州。成虫は様々な花に集まり花の蜜を吸います。幼虫の餌は分かっていません。成虫で越冬するようです。ミドリバエは千葉県では準絶滅危惧種になっています。山地に多く広葉樹の森林や樹林を住処にしているハエのようです。個体数は多くないようです。
ミドリバエ雌(クロバエ科).JPG
上、ミドリバエの雌です。綺麗な金緑色をしていて近くで見ないとハエとは思えません。花に集まるハエです。色には若干の個体差もあるようです。古い個体ですと色が変わるのかな?色合いの違う個体も撮影したくなる綺麗なハエです。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
★ツマグロキンバエ クロバエ科。普通種で数も多い種類になります。体長7〜8ミリ。ツマグロキンバエの特徴は複眼(目)が縞模様に見えることです。胸背は丸みを帯びていて黒い短毛が生えています。翅の先端部が黒くなっているます。太くて長い口吻も特徴になっています。名前のツマグロとはこの翅の特徴からのようです。ツマグロキンバエはハエというよりもアブに近い体形に見えるハエで、体色は弱い金属光沢のある深緑色で特徴があるので覚えやすいです。出現期は2月(越冬した個体)〜10月。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。平地から山地に生息していて、成虫は様々な花に集まり花の蜜を吸います。幼虫は動物の死骸を餌にするようです。越冬は冬の時期にも居ることがあるので成虫越冬で良いと思います。暖かい日だと活動するようです。ツマグロキンバエの雄と雌の違いはすぐに分かります。雄は複眼の間隔が狭く、くっついて見えます。腹部の色は淡く濁った橙色のように見えます。雌のツマグロキンバエの複眼は離れていて腹部が黒っぽく見えます。
ツマグロキンバエ雌1.JPGツマグロキンバエ雌2.JPGツマグロキンバエB追加.JPG
花の蜜を吸っているツマグロキンバエの雌です。ハエなのですがアブに似て見えます。上、シシウドの花に来ていました。複眼に縞模様が見えています。写真では写っていませんが、花の蜜を吸っている時は前に突き出た口吻が良く見えます。中、翅端の黒く見える部分が少ない個体です。黒く見える部分は小さく丸い斑紋に見えています。翅の先端部が黒くなっていることが特徴の1つですが、翅端の黒色部分には個体差があるようです。林が近くにある環境のシシウドの花に来ていました。下、マーガレットの花に来ていたツマグロキンバエです。翅端の黒い部分が良く見えています。ツマグロキンバエはアブのようにとまっている時は翅を閉じています。
ツマグロキンバエ雄B追加.JPG
上、ツマグロキンバエの雄。雄の複眼はくっついているように見えるので雌との区別は簡単です。透明な翅の下に見える腹部は横帯の見える淡い汚れた橙色に見えます。マーガレットの花に来ていました。雄も雌も複眼には縞縞が見える綺麗な眼をしています。性格は大胆でカメラを近づけても逃げ出すことはありません。雄、雌ともに撮影地は神奈川県海老名市。ハエにはまだ良く分かっていない種類が沢山います。綺麗な種類もいるので毛嫌いしないで観察すると面白いと思います。
posted by クラマ at 17:12| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする