2016年11月25日

アメバチ、オナガバチ、コマユバチ。他の昆虫に寄生する寄生蜂です。

アメバチとオナガバチの1種を見つけました。どちらも他の昆虫に寄生する寄生蜂です。アメバチは赤味のある飴色をした綺麗なハチです。アメバチの仲間は似たものが多く判別は大変難しいです。また調べていても良く分からません。だんだん迷宮にはまっていきます。アメバチ亜科とハバチヤドリヒメバチ亜科(アメバチモドキ)は非常によく似ています。両種の違いは気門の位置と柄側刻の有無になります。しかしこの部位は小さくてデジカメで撮影して拡大して確かめる必要が出てきます。最低でも翅脈の形は写真に残す必要が出てきてしまいます。とても厄介な判別が難しいい種類の昆虫になってしまいます。この仲間は夜行性の種類が多く、ガやチョウの幼虫に卵を産み付けることが多いです。気門の位置は後体節第一背板の尾端側で、アメバチモドキの場合は基部よりになります。後体節第一背板の基部近くに柄側刻があるのがアメバチモドキで、アメバチ亜科には見当たりません。アメバチの体の特徴は腹部が扁平で縦長になっていることです。翅に見える特徴は、アメバチには鏡胞が無く、RS脈と呼ばれる翅脈の内側に曲がっています。オナガバチはヒメバチ科の寄生蜂で、やたらと長い産卵管が特徴になっているハチです。他の昆虫の幼虫や蛹などに産卵するようです。オナガバチも似た種類が多く、種類を判別することが難しくて悩んでしまいます。ここでは単にオナガバチとして紹介させていただきます。
サキグロホシアメバチ1.JPGサキグロホシアメバチ2.JPGサキグロホシアメバチ3.JPG
翅の特徴等からサキグロホシアメバチだと思いますが確信はありません 。Enicospilus属の1種になると思います。アメバチの1種(Enicospilus Sp)として紹介することが無難かもしれません。目立つ赤い飴色が綺麗でした。体長は大きく3センチ程で大きな体をしていました。サキグロホシアメバチはヒメバチ科アメバチ亜科になります。上、全体の姿です。触角が太めで長いです。中、体側の様子です。腹部が扁平であることが他の写真と比較して見ると良く分かります。尾端付近がやや黒く見えます。下、翅脈の様子です。
サキグロホシアメバチ気門.JPGサキグロホシアメバチ胸背.JPG
上、気門の部分の拡大です。分かりにくいのですが小さく丸く見えています。下、胸背部の拡大です。写真はすべて同じ個体です。サキグロホシアメバチによく似た種類にタイワンミスジホシアメバチもいます。撮影地、神奈川県横浜市。
オナガバチの1種1.JPGオナガバチの1種2.JPG
上、オナガバチです。詳しい種類は分かりません。枯れ木にとまって枯れ木の中の昆虫に卵を産み付けていました。写真はかなり前に撮影してあったものです。撮影地、神奈川県横浜市保土ヶ谷公園。
コマユバチの成虫ではないのですが、コマユバチに寄生された白い米粒状の物体が多数付いている毛虫を見つけました。コマユバチはコマユバチ科のハチの総称になっています。コマユバチ寄生蜂の1種になります。寄生蜂は卵を生きているガやチョウ、カミキリムシの幼虫などに産み付けるハチです。卵は孵化して生きている宿主の体内で宿主を餌にして成長して行きます。十分成長すると体外に出て繭を作ります。このガの幼虫はタケカレハの幼虫です。タケカレハ(カレハガ科)の幼虫に付いている白いものは、すべてコマユバチ科の繭になります。つまり沢山の卵を産み付けられた多寄生という寄生の形になります。宿主に対して1匹の寄生は単寄生と呼ばれます。体の小さなコマユバチの仲間などは多寄生が多くなります。よく見るとすべて繭の蓋が開いた状態でした。コマユバチはすでに羽化した後でした。このタケカレハの幼虫はこのような状態でも生きています。多数のコマユバチの幼虫に体内を食べられている訳なのですが、動ける(生きている)ことが不思議でなりません。この行動はコマユバチに利用されているようです。体外に出て繭を作ったあと、羽化して繭から脱出する前に外敵に襲われたら、このような沢山の幼虫で寄生したところでひとたまりもありません。宿主には生きて繭を守ってもらわないといけないのです。体内を餌として食べられたうえ、コマユバチが無事に羽化するまで宿主に守らせる、つまり暫くは死なない程度に生かしておくという、最後の最後まで宿主を利用してしまうという、寄生された方には救い様のない末路です。タケカレハの体には毒のある毒針毛が生えています。興味本位で確かめようとして触ったりすると皮膚炎を起こしてしまいます。十分に注意してください。成虫(ガ)には毒毛はありません。毒針毛は幼虫と繭にあります。タケカレハの幼虫の毒針毛は頭部付近と尾部付近に束になって付いています。
タケカレハ幼虫・コマユバチ1.JPGタケカレハ・コマユバチ2.JPG
上、コマユバチに寄生されていたタケカレハの幼虫です。タケカレハの食草の笹に付いている所を見つけました。林の小道では、小さくてもうっすらと見える白い塊が目立ちます。近くで見るとその正体にゾッとしてしまいます。毛虫が嫌いな人にはダブルパンチの衝撃があるかも知れません。撮影地、神奈川県横浜市南本宿公園。寄生蜂の仲間を見つける機会は少ないのですが、種類は多く珍しい部類のハチではなさそうです。もっと他の種類も見て見たいと思っています。
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2016年11月21日

セイヨウミツバチとニホンミツバチ。蜂蜜を作る花に集まるミツバチ科のハチです。

蜂蜜を作ってくれるハチとして良く知られているニホンミツバチとセイヨウミツバチ。どちらもよく似ている黄色に黒い縞の入った花に集まるハチです。集まる花の種類は多いのですが、花蜜と花粉が多い花を蜜源として集まります。外来種のセイヨウミツバチと在来種のニホンミツバチを同じ花の咲いている場所で見ることもあります。見分け方を知らないと同じミツバチにしか見えません。両種を見分けたい方のために比較して見ることにしました。調べてみると違いが多くあることが分かりました。
外見での簡単な見分け方は黒い縞模様の部分、つまり腹部に見える縞模様(黒い帯)がセイヨウミツバチとニホンミツバチを見分ける相違点となります。腹部の縞模様の幅が均1に見えるものがニホンミツバチ、太さの幅に違いが見えるものがセイヨウミツバチになります。セイヨウミツバチの黒い帯の太さの違いとは、腹部先端側が太く、胸に近づくほど腹部の黒い帯(黒い縞模様)は細くなります。体色の全体的な地色では黒っぽく見える黄色い体をしている方がニホンミツバチ、地色が明るく全体的に黄色く見える方がセイヨウミツバチになります。日本にいるセイヨウミツバチはヨーロッパ系も種類の蜜蜂になります。日本のハチミツの99・9%はセイヨウミツバチが集めた蜂蜜になります。ニホンミツバチの飼育は日本国内で1%しかありません。ニホンミツバチの蜂蜜はとても貴重な蜂蜜と言えます。蜂蜜の成分は主に約80%が糖分で約20%が水分になります。味や色は蜜源となる花で違ってきます。後ろ脚に花粉団子を付けて飛んでいるミツバチは可愛く見えます。セイヨウミツバチとニホンミツバチは蜂蜜を採るためにに人間に飼われている虫としては珍しい昆虫になります。セイヨウミツバチとニホンミツバチを調べてみました。ミツバチが作る蜂蜜と花粉団子についても調べてみました。
セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いを比較して挙げてみることにします。
●セイヨウミツバチ @体の特徴の違いとして、セイヨウミツバチ の地色は明るい黄色をしています。腹部の見える黒い帯は腹部先端側(お尻の先の方)が太く頭側に行くほど細くなります。Aセイヨウミツバチの性格はニホンミツバチよりも粗い方で刺されることがあるので注意が必要です。養蜂での蜂蜜の採取時には攻撃を避けるため煙が使われます。B天敵のオオスズメバチに巣が襲われると全滅してしまいます。戦い方は毒針を使って巣の入り口で戦います。戦い方は1対1の状態で、体の大きさからみても到底かないません。オオスズメバチに噛み殺されてしまいます。C蜜は同じ木の花などからまとめて採取します。優れた蜜源を見つけると、主に単1種類の花から蜜を集める習性があります。この性質からセイヨウミツバチの集める蜂蜜は単花蜜(たんかみつ)と呼ばれています。この性質から、サクラからはサクラ蜂蜜。オレンジからはオレンジ蜂蜜。アカシアからはアカシア蜂蜜。その他ミズキ、クリ、トチ、レンゲなど様々な種類の花の蜜から蜂蜜を作ることができます。蜂蜜に花の名前が付いているのはこの性質による蜜の採集方によるものです。セイヨウミツバチは体も大きく1つの巣箱の個体群も多いので、取れる蜜量はニホンミツバチの集める蜜量よりもはるかに多くなります。D養蜂家が飼いやすい利点は、1つの巣箱にいる1群がニホンミツバチの2倍程と数が多く、はるかに多くの蜜を集めることができることです。取れる蜜の量は巣箱1個から30〜40リットルと多くのハチミツノ採取が可能です。環境が良いと100リットルに達することもあるようです。さらにセイヨウミツバチは巣から逃げ出しにくい(逃居しにくい)特徴があります。ほとんどの場合巣から逃げることはないようです。短所はオオスズメバチの攻撃に弱く、病気にも弱いことです。このことからセイヨウミツバチは野生化して生きていくことが難しい種類になります。野外に逃げ出しても大繁殖とはなりません。E飛翔力は3〜4キロほどあります。F養蜂のため育種された種類が多く、自然種の交配などで作られた蜂が外来種のセイヨウミツバチと呼ばれています。日本にいる種類はヨーロッパ系のセイヨウミツバチになります。
●ニホンミツバチ @体の特徴の違いとして、ニホンミツバチの地色は黒っぽい黄色、黒褐色をしています(夏の個体は黄色が強くなります)。セイヨウミツバチと比べると黒っぽく見えます。外見上の大きな違いとして、腹部に見える黒い帯は均等な太さの黒帯が並んで見えます。A性格は大人しい方で、好戦的ではありません(あまり人を刺すことはありません)。養蜂の蜂蜜採集時ではブラシなどでハチを移動させることができます。B天敵のオオスズメバチに巣が襲われるとオオスズメバチを巣の中で迎え撃って殺してしまいます。戦い方は集団攻撃で、1匹のオオスズメバチを多くのニホンミツバチが塊になって蜂球を作ります。激しく翅を動かして高温にして集団で包み込んだオオスズメバチを殺してしまいます。熱によって殺してしまうという想像を超えた戦い方で体の小さなニホンミツバチがオオスズメバチを殺してしますのです。スズメバチを殺す蜂球の温度は45度前後になります。C蜜は巣を中心にして集められます。様々な花の蜜がブレンドされて作られる訳です。その土地に合った味わい、その年の味わいを持った蜂蜜が出来上がります。取れる蜂蜜の量はセイヨウミツバチの集める蜜量よりはるかに少ないですが、ニホンミツバチが集めた蜂蜜は「百花の蜜」、百花蜜(ひゃっかみつ)と呼ばれ収穫量も少ないことから貴重なものになっています。蜜の収穫は年1度になります。 D養蜂家が飼いやすい利点は、性格がおとなしくニホンミツバチは病気に強いという特徴があります。スズメバチの攻撃に対しても強いです。短所は蜜の収穫量が少なく、巣から逃げ出しやすい(逃居)、ニホンミツバチは環境が変わって住みにくくなったり、スズメバチの巣に対する攻撃などでも住んでいた巣を放棄して、逃げ出してしまう欠点があります。蜂蜜の量は巣箱1個で5リットルほどになるようです。E飛翔力は1・5〜2キロほどになります。Fニホンミツバチは日本に生息する日本固有の在来種になります。
その他、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの翅脈には違いがあります。じっくり見ることができないで、どちらの種類か分かりにくい場合も多いのが観察していての実感です。似た個体もいますので、写真で翅の部分を撮影して後から調べると良いと思います。セイヨウミツバチの後翅の中脈は径中脈という部分を超えて伸びていません。
セイヨウミツバチとニホンミツバチを調べてみました。
★セイヨウミツバチ  ミツバチ科。養蜂のために明治時代(明治10年)に持ち込まれた外来種。セイヨウミツバチの呼び名は総称になっています。 体長は12〜14ミリ。女王蜂は15〜20ミリ。女王蜂の寿命は3年(最長8年)。働き蜂の寿命は短く30〜40日ほどです。ニホンで飼われているセイヨウミツバチはイタリアン種と呼ばれるものが多いようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現期は3〜11月。腹部の黄色い部分が多いことが特徴になっています。分蜂時期は5〜6月。分蜂とは新しく巣を作るために、旧女王蜂が働き蜂を連れて巣を離れる行動です。元は日本にいない養蜂のために渡来した外来種のハチでしたが、野外に逃げ出して1部野生化しています。
セイヨウミツバチは1種類の花粉、花の蜜を餌にします。幼虫は花粉と蜂蜜を与えられて育ちます。ローヤルゼリーだけで育てられて幼虫が女王蜂になります。ミツバチの変わった習性に蜜源を仲間に知らせる行動として「8の字ダンス」という行動があります。蜜源の量によって「8の字ダンス」の動きが変わります。動きが激しいと沢山の花のある良い蜜源になるようです。このように動き方の強弱で蜜の量を知らせる「8の字ダンス」は蜜源(花)のある場所を教えるミツバチの行動として知られています。この行動により同じ花の蜂蜜(単花蜜)ができることになるのです。蜂蜜の量が多く、ニホンミツバチの3〜5倍以上と言われています。プロポリスを作るのはセイヨウミツバチになります。
幼虫は蜂蜜を与えられて育ちます。ローヤルゼリーだけで育てられて幼虫が女王蜂になります。
セイヨウミツバチが人を刺すと針が抜けて死んでしまいます。針は内臓ごと抜けてしまうので致命傷になってしまうのです。ミツバチの仲間でも針を抜くことができる種類では内臓のダメージがないので死ぬことがありません。針に返しが付いているセイヨウミツバチは針が抜けると内臓ごと抜けてしまうのです。針が引っかからないで抜ければ内臓ごと針が抜けることはありません。この場合は死ぬことはありません。セイヨウミツバチにとって人間を刺した時が1番危険な状況になってしまうのです。同じハチでもオオスズメバチでは毒性が強いうえ、何度も刺すことができるので大変危険です。
単1の花から作られる蜂蜜には花の個性が出てきます。蜜の多い透明な色をした蜂蜜は生で食べると香りも味も繊細で美味しいです。クリなどの花から採れた濃い色をした蜂蜜は生食よりも料理等に向いています。冬場の蜜源として花の少ない時期に花が咲くビワが利用されます。蜂蜜を取ることよりも蜂を休ませる時期にもなっています。冬場は冬眠しません。30度以上の温度を保つため集団で塊になって越冬します。飼育には温度管理が必要になってきます。養蜂家は冬場に暖かい地域に移動するのは、セイヨウミツバチが冬眠しないからです。
セイヨウミツバチ1.JPGセイヨウミツバチ2.JPGセイヨウミツバチ3.JPG
上、セイヨウミツバチです。たっぷりと蜜と花粉を集めたようです。下の写真のセイヨウミツバチの脚に付けて運んでいる花粉団子は大きくて良く目立っていました。
★ニホンミミツバチ ミツバチ科。トウヨウミツバチの亜種になります。日本固有種。ニホンミツバチは日本在来種のミツバチで体長は10〜12ミリ。女王蜂は13〜17ミリ。女王蜂の寿命は2〜3年。働き蜂の寿命は短く30〜40日ほどです(越冬群は4〜5ヵ月)分蜂時期は4〜5月。分布は北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島。出現期は3〜11月(低温にも強い性質を持っていて通年見ることができます)花粉、ニホンミツバチは様々な花の花粉、花の蜜を餌にします。巣箱や巣から2キロほどが活動範囲になることが多いようです。幼虫は花粉と蜂蜜を与えられて育ちます。ローヤルゼリーだけで育てられて幼虫が女王蜂になります。ニホンミツバチは「8の字ダンス」で仲間に蜜源(花の位置)をしらせます。
天敵にはオオスズメバチがいますが、ニホンミツバチには天敵のスズメバチを温度で殺す撃退法を持っていることが知られています。蜂球という集団戦法を使います。多くのニホンミツバチが集まり作られる蜂球は直径5センチ程になり最大温度は46度まで上がります。蜂球の外部温度は45度、中心部の温度は34度ほどになるようです。蜂球の攻撃は20分ほど続くようです。このようにハチが集団でオオスズメバチを攻撃することが知られているのは、世界でも日本に住んでいるニホンミツバチだけになります。この攻撃が可能な訳は、ニホンミツバチが50度まで耐えることができる体を持っていることに対して、オオスズメバチが耐えうる限界温度が45〜47度であることによります。ところがニホンミツバチはセイヨウミツバチに巣を襲われて貯蔵蜜を奪われることがあります。セイヨウミツバチに襲われた場合は無抵抗で奪われてしまいます。
ニホンミツバチは人を刺しても針に返しがないので針は残らないで、引き抜くことができます。刺しても死ぬことはありません。
ニホンミツバチはかなり数を減らしていましたが、最近は少し数が増えているようです。木の枝などにできたニホンミツバチの分蜂群は大きくて恐怖を覚えますが、1斉に襲われるようなことはありません。刺激しないで見る場合には通例危険はありません。木の洞や地中に巣を作ります。冬場でも冬眠しません。30度以上の温度を保つため集団で塊になって越冬して春を待ちます。
ニホンミツバチ.JPGニホンミツバチ2.JPGニホンミツバチ保土ヶ谷公園.JPG
上、ニホンミツバチです。セイヨウミツバチと比べると少し黒っぽく見えます。ただし似た個体もいるので、正確には翅脈の違いも確認した方が良いです。1枚目、2枚目は別個体です。1番下はかなり前に撮影してあったニホンミツバチの巣です。木の根元に開いている木の穴に巣をかまえていました。木は生きている木でした。
蜂蜜と花粉団子(ビーポーレン)を調べてみました。
★花粉団子(ビーポーレン) ハチの後ろ脚に花粉団子という黄色く丸く見える塊が付いています。花粉団子はビーポーレン、蜂花粉とも呼ばれています。花粉団子は体や脚の毛に付いた花粉を後ろ脚に集めて作られています。この花粉は蜜を吸っている時に体や脚の毛に付いた花の花粉です。この花粉に花から吸った蜜に消化酵素を混ぜて、脚でまとめて花粉を丸めていくと、花粉でできたダンゴのような塊ができていくのです。花粉団子は巣に運ばれ餌として使われます。ミツバチは体に生えている毛も上手く利用しているのです。花粉団子は花粉から作られているので花の種類によって色は変わってきます。花粉団子は栄養価の高いことが知られています。驚くことに花粉団子を作るのは空中を飛んでいる時になります。花粉団子が付いている場所は、花粉カゴ(花粉バスケット)と呼ばれる脚の部分になります。ミツバチの器用さには驚かされてしまいます。餌となる花粉団子が脚に付いているミツバチは、花蜜や花粉を集めた働きバチで、これから巣に帰るハチということになります。
★蜂蜜 蜂蜜はミツバチが餌とするために花から集めた花蜜や花粉が原料になっています。栄養価が高く約80%の糖類と水分からできています。花から採取された時の花蜜の糖度は40%未満ですが、巣に運ばれてからの水分の放散とミツバチの唾液に含まれている酵素のインベルターゼ(転化酵素)の作用で糖度が80%という濃さまで濃縮されていきます。転化酵素(インヘルターゼ)は花蜜のショ糖(スクロース)をブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解する働きをする酵素になります。蜂蜜に含まれるビタミン、ミネラルは花の花粉の種類によって違ってくるそうです。蜂蜜は高カロリーな栄養源になりますが、乳児に蜂蜜を与えてはいけないことも知られています。この理由は蜂蜜にボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあるためです。成人では人体に影響はないのですが、抵抗力のない乳児の場合は乳児ボツリヌス症を引き起こし、最悪の場合は死亡することもあることから、乳児には蜂蜜を与えてはいけないのです。製品として熱処理をすれば問題ないのですが、貴重な蜂蜜の価値が落ちてしまうことから熱処理はされていません。様々な花から作られる蜂蜜は味も香りも雑多です。好みの味を見つけるのも楽しいかも知れません。
日本国名でのミツバチの大量死を農林水産省が調べたところ農薬が検出されたそうです。ミツバチがいなくなると植物が十分な受粉ができなくなるなど、深刻な事態になってしまいます。ミツバチは植物が存続するために必要な受粉(虫媒花)を手伝う重要な役割を果たしている昆虫になるのです。当然、農作物の作柄にも影響してくるわけです。さらには人間はミツバチの集める蜂蜜を貴重な食べ物として頂いています。ミツバチはとても人間の生活に役に立っている昆虫なのです。
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2016年11月14日

キマダラカメムシを見つけました。関東に進出してきた大型の外来種カメムシです。

キマダラカメムシを見つけました。以前から見て見たいと思っていた外来種のカメムシです。見つけた場所は神奈川県横浜市です。キマダラカメムシは暗褐色の色をしたクサギカメムシに似た扁平な体をしているカメムシです。台湾、東南アジアを原産とする外来種で、1770年に長崎県で発見されてから現在では本州の神奈川県、千葉県あたりまで生息範囲を広げたようです。しっかりと日本に定着した外来種のカメムシになります。キマダラカメムシの北上は温暖化だけの理由ではなく、街路樹や公園樹などの人為的な植樹によることが大きいようです。大きさは現在日本にいるカメムシ亜科の中の最大種で、とにかく大きく見えます。姿は在来種のクサギカメムシに姿も色もよく似て見えます。暗褐色の地色に名前からも解るように黄色を帯びた乳白色〜黄色の斑点と鼻先から胸背(小楯板にかけて)に見える淡い黄色から黄色い線(縦条)が入っていることがキマダラカメムシの特徴になっています。触角にも脚にも白い帯が入って見えることも特徴にあげることができます。見つけたのが11月の11日で寒いこともあり、越冬のために越冬場所を探して建物の壁の下にいたものです。大きい体と顔から前胸背部の中央に黄色っぽいラインが入っていたので、もしやと思いよく見て見ると、クサギカメムシに似ているものの初めて見るカメムシで、キマダラカメムシであることが分かりました。探している時には見つからないもので、よくこの街中で見つけられたものだと思いました。周りにはまだ緑のある地域なので、何らかの植物を餌に繁殖していたのでしょう。調べてみると街路樹や庭などにも発生することが分かったので、見つけられなかっただけだったと思います。すでに東京都には2010年に進出してきていることが分かっているので、神奈川県でも繁殖していたものと思われます。11月という時期もあるのかもしれませんが、手にたけて観察するだけですと臭い匂いは出していません。匂いを出しにくい種類なのか、匂いの強さはどの程度のものなのかは分かりません(匂いは強いようですがまだ確認していません)大型種なので飼ってみたら面白いかもしれません。観察していると、このカメムシはとにかく良く飛びます。この飛翔性も分布域を広げてきた要因の1つになるのかも知れません。今後キマダラカメムシは餌とする樹種が広いことから、繁殖が進んでいき分布域をまだ広げていくと思います。神奈川県でも普通に見る種類になっていくのでしょう。九州では成虫が越冬するために家屋に浸入する不快害虫として知られています。関東でも越冬するために家屋に侵入する不快害虫として知られる日が遠くないのかも知れません。まだなじみの薄い外来種のカメムシ、キマダラカメムシを調べてみました。
★キマダラカメムシ カメムシ科の外来種。1770年に長崎県の出島で発見されたのが最初で、当初は九州と沖縄が生息範囲と言われていましたが、2006年には岡山県、2010年には東京都で発見されました。驚くべき速さで急速に北上してきた南方系のカメムシです。原産地は台湾、東南アジアになります。食性がひろいことと温暖化がキマダラカメムシの勢力拡大に寄与したようです。成虫は越冬することから、九州方面では越冬のために人家に侵入して来る不快害虫になっています。
体長は20〜25ミリ。雄と雌の違いは外見上は同じに見えるので、交接器を見る必要が有ります。キマダラカメムシの特徴としては体色は暗褐色で淡黄色〜黄色い色の斑点があり、頭部中央から小楯板にかけて淡黄色〜黄色をした線(縦条)が見えます。触角の先端部(第1節の下部)と脚には白い帯が入っています。在来種のクサギカメムシに似ていますがはるかに大きいサイズをしているので大きさからも判別し易いです。クサギカメムシと同じように厚みのない扁平に見える体格をしていて、体の割に顔が小さく、大きい体の先に細長い頭が突き出てついているように見えます。触角や脚は体の地色(黒褐色)と同色ですが、白い帯が入っています。分布は本州(神奈川県、東京都、千葉県あたり)、四国、九州、沖縄。市街地、公園、街路樹や庭先にも生息しているようです。食樹はサクラ、ウメ、ナシ、カキ、クワ、ヤマモモ、フジ、ニセアカシア、サルスベリ、クスノキ、ナンキンハゼなどと種類も多く、果実も餌にします。繁殖はソメイヨシノ、シダレザクラでの繁殖が知られています。出現は4〜11月。成虫で越冬します。越冬のためキマダラカメムシは家屋に侵入して来ることが知られています。自然下では樹皮の裏側、割れ目、樹洞などの隙間などに潜り込んで越冬するようです。
キマダラカメムシ1.JPGキマダラカメムシ2.JPGキマダラカメムシ3.JPG
上3枚は同じキマダラカメムシです。上、地味な色のカメムシですが大きくて黄色い筋がおしゃれです。この個体は測ってみたら体長が24ミリある大物のキマダラカメムシです。黄色から淡黄色の斑があるものの、樹の樹皮にいたら見つけにくい見事な保護色になっています。中、裏側から見た様子です。下、キマダラカメムシの特徴である黄色い線(縦条)の部分です。体の割に小さな頭をしていることも分かります。・この写真では斑点は少し淡く写っています。
まだ匂いは確認していませんがかなり臭いようでが、手にたけて遊ぶくらいでは匂いは出しませんでした。飼育してみたくなる大きさのあるカメムシです。キマダラカメムシは観察中、すぐに飛んで逃げようとしました。飛翔性の強い種類になるのだと思いました。外で見つけても撮影が難しい種類だと想像がつきます。見つけた場所、神奈川県横浜市。本州に進出している方法は、自然繁殖による北上よりも、街路樹や公園の樹など植樹された樹に付いてきて分布を広げているようです。神奈川県ではまだよく知られていない種類のカメムシです。暗褐色で平たく大きいカメムシで、胸背に黄色い線が見えたらキマダラカメムシを疑ってみると良いかもしれません。
posted by クラマ at 00:49| Comment(0) | 昆虫・カメムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする