2019年10月31日

キクイモ。食用にもなる黄色い花が咲く外来植物です。似た植物にオオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウがあります。

キクイモは最近、食用としての利用価値が再認識されて、流通するようになって来たようです。食べられる野草として知られるようになってきたようです。キクイモにはイヌキクイモとキクイモモドキというそっくりな植物があります。どれも同じようなよく似た黄色い花を咲かせるので、見た目での判別は難しいと思います。キクイモは食用としても利用されていましたが、近年では好んで栽培されることも増えてきたようです。それゆえ、食べられる野草としての利用価値も上がってきたように思います。さらに似た植物にはオオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウもあります。いずれも外来種になります。キクイモ、オオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウは雑草とはいえ、もとが観賞用として利用されただけあって花は綺麗です。名前は分からなくても、草丈があり目立つ黄色い花をしているので見た事のある方は多いと思います。中でもオオハンゴウソウは外来生物法で輸入も流通も禁止されている特定外来生物で、繁殖力が強いことから雑草化して野生化しています。
オオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウ、キクイモは花の色も黄色で似て見えます。食用としての扱い(山菜)を受けるのがキクイモです。キクイモも外来種で要注意外来生物に指定されていますが、食用にする場合は似た他種との判別が必要になってきます。キクイモを山菜として利用する場合は、似た種類にオオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウ、イヌキクイモ、キクイモモドキがあるので違いは知っておいた方が良いでしょう。オオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウはハンゴンソウ属。キクイモはヒマワリ属になりますが、似た黄色い花を咲かせます。似ているとは言え、それぞれの特徴を覚えると判別することが出来る様になると思います。個人的には花の最適な時期に見つけると、観賞用に渡来してきた経緯があるだけに、黄色い花色がとても良く目立ち綺麗なので、好きな花になります。
雑草として特に在来種を脅かすオオハンゴンソウは、雑草として排除することが難しく、根絶がかなり困難な要注意種になります。法律で指定されている種だけに覚えておいた方が良い植物になります。 綺麗だからと持ち帰り、植えたりはしてはいけない植物です。観賞用として多くのオオハンゴンソウ属の園芸品種が作られていて、花壇等にルドベキアの名で(オオハンゴンソウ属の総称としてルドベキアと呼ばれています)植栽されています。花壇にはルドベキアとして多くの品種改良された園芸品種が植えられていることもあり、園芸の好きな方には喜ばれています。どれも綺麗な花を咲かせているので、色々と違った種類を見比べることも楽しくなります。花壇等で見られるルドベキアの園芸品種の写真もいくつか紹介します。
写真の無い種類は見つけたら追加したいと思っています。
★キクイモ キク科ヒマワリ属。別名ブタイモ、カライモ。北アメリカ原産の宿根草。キクイモは食用、家畜飼料、観賞用に渡来した外来種で要注意外来生物です。「キクに似た花を咲かせるイモ」が名前の由来の様です。草丈は1〜3メートル。花期は9〜11月。花色は黄色で直径6〜8センチ。10個〜20個近い花を枝先に咲かせます。結実しにくい特徴があります。キクイモは果実ができにくい特徴があります。管状花は黄色。葉は卵形から長楕円形で分裂(切れ込みがない)していません。葉には粗い鋸歯があり葉は下方では対生、上方は互生しています。葉には毛が生えていて葉柄には翼があります。茎には剛毛が生えていてザラザラしています。肥沃で湿った土質を好みますが、広く適応するようです。分布は北海道、本州、四国、九州。肥沃で湿った土質を好み、河川敷や農耕地、草原に生育しています。キクイモは花が少なくなった遅い時期にも花を咲かせる特徴があり、草丈も高く、綺麗な黄色い花を付けるので目につきます。
キクイモは食べられる野草の仲間としても知られています。昔は栽培もされてようですが現在は野生化したものが繁殖しています。食べる部位は塊茎で、丸みのあるショウガに似たごつごつとした形で、小さなジャガイモ程の大きさです。イモと名前についているのですが、1般的なジャガイモ等とは異なり、キクイモには澱粉が含まれていません。多糖類の1種のイヌリンという人が消化や吸収ができない成分を多く含み、昔はあまり重宝されることはありませんでした。雑草として扱われて板植物ですが、現在は健康食品として流通していることも多くなりました。効能としてダイエットが期待できるそうです。血糖値も上がらないので欧米では糖尿病患者の食事に利用されているらしいです。この2点から健康志向になった現代で利用価値が上がっているようです。食べ方は煮る、炒める、サラダ、漬物(味噌漬、醤油漬等)、テンプラにする様です。知り合いの方は家庭菜園に植えているそうです。今では雑草とされていたキクイモにも利用価値が出てきたようですが、食用として当方は食べたことがないので、どのような味がするのかは分かりません。
・キクイモに似た種類にキクイモモドキとイヌキクイモがあります。判別は難しくなっています。
キクイモ花.JPGキクイモの葉裏.JPG
上、キクイモの花です。黄色が綺麗です。先端に花が1個咲いていたものを横位置にして撮影しました。下、葉の裏側です。裏面は白っぽく見えます。葉柄に翼が付いていることもキクイモの葉の特徴になります。当方観察エリアでは1か所でしか見つけられません。草刈がされてしまう場所にあるので今後が心配です。雑草とは言え綺麗な花を見たいです。
良く似ているキクイモモドキ、イヌキクイモ、オオハンゴンソウ、アラゲハンゴンソウも調べてみました。
★キクイモモドキ キク科キクイモモドキ属。多年草。別名ヒメヒマワリ。ヘリオプシス。北アメリカ原産の帰化植物。草丈は50〜150センチ。開花が7〜10月。花は直径5〜7センチ程で黄色い花や橙黄色の花を咲かせます。花には八重咲きの品種もあります。果実が完熟するまで花弁(舌状花)が残ります。葉は卵形で対生。園芸種として庭や花壇に植えられています。名前の由来は地下に塊茎を作らないことから、モドキが付いたようです。繁殖は種によります。どうしても違いが分からない時は地下にある塊茎があるかないかで、判断することもできます。キクイモとは属が違う別種になりますが、良く似ていて紛らわしい種類になっています。
★イヌキクイモ キク科ヒマワリ属。北アメリカ原産の帰化植物。草丈は1〜3メートル。開花時期は7〜8月。特徴は葉の鋸歯がキクイモよりも小さく茎に毛が少ない事になるようです。地上部はキクイモにそっくりで見分けがつかないようです。違いは塊茎に出ます。イヌキクイモはイヌが付くだけに食用にしません。塊茎は小さく、ほっそりとした形が特徴です。食用になりますが小さい事で食用に適さないことからイヌキクイモと名前が付いたようです。通例不食ですが毒は無く食べることはできますので、キクイモと間違って誤食しても問題は無いです。
★オオハンゴンソウ  キク科オオハンゴンソウ属。北アメリカ原産の多年草。別名ルドベキア(オオハンゴンソウ属の総称として)。ルドベキア・ラシニアタ。オオハンゴンソウは環境省の特定外来生物に指定されています。草丈は50センチ〜3メートルに達します。明治中期に日本に観賞用として渡来しました。現在は輸入も流通も禁止されている植物です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。繁殖力も強いのですが、もともと園芸品種と言うこともあるのか日本全土に進出しました。特に中部地方以北に多く生育しています。オオハンゴンソウは大群落を作ることも知られていて、在来種に与える影響はとても大きいです。根絶が難しく特に湿原での影響が大きいようです。湿った土質を好み、湿原、湿地、畑地、河川敷、路傍、荒地などに生えています。開花期は7〜10月。花の直径は6〜10センチ。花色は黄色。管状花(花の中央にある半球形や円錐形に見える部分)は黄緑色。葉は互生。葉は羽状で深裂していて5〜7裂しています。葉縁には鋸歯があります。茎に毛がありません。あっても短毛がまばらに生えているだけです。神奈川県では箱根で繁殖していますが、今のところ他地域には広がっていないようです。オオハンゴンソウは園芸品種として作られた種類も多く、ルドベキアの総称で呼ばれています。これらは鉢植えや切り花に利用されています。
★アラゲハンゴンソウ キク科オオハンゴンソウ属。別名キヌガサギク。北アメリカ原産。1年草(寿命の短い多年草)とされています。別名キヌガサギク、ルドベキア(オオハンゴンソウ属の総称)。草丈は50〜90センチ程。日本には大正時代に園芸品種として渡来しました。分布は北海道、本州、四国で野生化しています。特に寒冷地に多い種類になります。繁殖力が強く範囲を広げています。山地の路傍、空き地、草地に生育しています。開花期は7〜10月。花の直径は6〜9センチ程。花色は黄色。管状花は紫黒色。葉や茎には毛が生えていてザラザラしています。この特徴が名前の由来になったようです。茎や葉には剛毛が生えています。葉は長楕円形や卵形で鋸歯があります。基部の葉には柄があり、上部の葉は互生して柄がありません。アラゲハンゴンソウは オオハンゴンソウと同じくルドベキアと呼ばれる外来種ですが、 アラゲハンゴンソウは環境省の特定外来生物に指定されていません。しかし繁殖力が強く、雑草化が進んでいます。繁殖は種によります。見ごたえがあるので、アラゲハンゴンソウは主に花壇に植えられています。切り花にもされています。最近ではオレンジ色の花の品種もあるようです。
・ルドベキアの園芸品種は沢山あります。その中のいくつかを紹介します。人家の庭や花壇に咲いていた種類です。
ルドベキア・トリロパ.JPG
上、ルドベキア・トリロパ よく花壇等で見かける種類です。
ルドベキア・トリロバ・タカオ.JPG
上、ルドベキア・トリロバ・タカオ ルドベキア・トリロパから作られた園芸品種。大きな花と淡い緑色の筒状花が特徴で、花径10〜15センチの大輪を付ける品種です。草丈は1メートル。
ルドベキア、プレーリー・サン.JPG
上、プレーリー・サン ヒルタ種から作られた園芸品種。草丈は60〜80センチ。
ルドベキア・カプチーノ.JPG
上、ルドベキア・カプチーノ ヒルタ種から作られた園芸品種。花が大きく花径10〜15センチの大輪を付ける品種です。草丈は30〜70センチ。
ルドベキアの品種.JPG
上、名前の分からない種類も多いです。その中の1つです。
まだまだ花壇等で見られる園芸品種は数多くあります。しかし似た種が多く、ネームプレートが無いと品種の名前は分かりません。これだけ種類が多いとは知りませんでした。
posted by クラマ at 17:33| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月05日

アルピニア(ゲットウ)。大型のショウガ科の植物です。

アルピニアにはゲットウ、ハナミョウガ、シェルジンジャーなどの呼び名があります。アルピニアはショウガ科アルピニア属(ハナミョウガ属)の植物で、1般的に総称として呼ばれています。アルピニアの仲間は熱帯アジアを中心に250種ほどがあります。日本に自生している種類にはクマタケラン(ゲットウとアオノクマタケランの雑種とされています)、アオノクマタケラン、ハナミョウガがあります。花が綺麗な種類は観賞用に利用されます。キフゲットウ(耐寒性のある園芸品種)、ゲットウ(インド原産)、黄色い斑入りのフイリゲットウ(ニューギニアのソロモン島原産。)、赤い花のアルピニア・プルプラタ(マレーシア、太平洋諸島原産)別名レッドジンジャー等があります。日本ではキフゲットウ(ゲットウからの園芸品種)が観葉植物として多く植えられています。どの種も大型なので目立ちます。植物の形はショウガ科なので、スーパー等で売られているショウガに似ています。種類が多いので耐寒性は種類によります。耐寒性の強い種類は霜や強い寒さが当たらなければ路地植えでも育ちます。アルピニアの葉は大きく、ホオノキの葉やカシワの葉の様に、防腐効果があるため食物を包むために使われます。香り付けとして葉の香りも利用されます。葉は花材としても使われています。美しい花は切り花に使われるなど利用価値が多いです。種類が多いので花の色には赤、ピンク、黄色、白などがあります。アルピニア(ゲットウ)の仲間は大変種類が多いのですが、ミョウガを大きくしたような植物体なので、この仲間であると推測することができます。大型種になると原産地では4メートル程にもなる種類もある様です。沖縄ではゲットウは野生化していて雑草としても生育しています。ゲットウは近年ではアロマ、防虫剤、化粧水など香りを利用した商品も出てきたようです。アルピニア(ゲットウ)は最近、庭や公園などで見ることが増えてきた植物です。イメージ的にショウガ科というとで、花の美しさはどうなのかなと思われるかも知れませんが、花は綺麗なので見ていて楽しくなります。これから広く知られていく植物になりそうです。
★アルピニア(ゲットウ) ショウガ科アルピニア属(ハナミョウガ属)。ゲットウの他、別名サンニン、シェルジンジャーなどの呼び名があります。常緑多年草。草丈は2〜3メートル。地下茎は横に這って成長します。地下茎から幾つかの偽茎を出します。偽茎の高さ(草丈)は2〜3メートルほどにもなる大型です。香りのよい花は唇形をしていて、白い花を咲かせます。花期は5〜6月で偽茎の先に総状花序を出します。葉は楕円状披針形で大きく長さは50〜60センチ、幅は10〜15センチで互生します。光沢のある深緑色をしています。品種等も多く出ているようですが、見た目がショウガをとても大きくしたような植物です。植物の形を覚えておくとこの種の仲間であることが分かると思います。
アルピニア(ゲットウ)1.JPGアルピニア(ゲットウ)2.JPGアルピニア(ゲットウ)3.JPGアルピニア(ゲットウ)4.JPG
アルピニア(ゲットウ)です。見かける物は1・5〜2メートル程が多いです。沖縄ではサンニンと呼ばれています。このゲットウの別名の名前の由来は、花が咲くまでに3年かかることからきているようです。この写真は道路脇の民家に植えられていたので、葉の芳香等を調べることはできませんでした。きっと良い匂いがするのでしょう。実ての通り、南国の花(植物)とすぐに思い浮かべることができる植物です。花は総状花序です。蕾の沢山付く花は穂状に垂れ下がって見えます。
・アルピニア(ゲットウ)の増やし方と育て方。室内で育てる時は、日の当たる明るい場所を選びます。耐寒性がある方なので、室内ですと寒さには問題ないようです。通例、室外で育てます。冬、5度以下では軒下や室内にいれます。南方系の植物とはいえ、強い直射日光が当たると葉が焼けてしまうことがあります。種類によっては直射日光に弱い種類もあります。乾燥にも強い性質があり、水を与えすぎると根が腐ってしまいます。冬場に室内にいれた場合は、乾燥気味にします。花が咲いた茎は枯れてくるので、鉢植えの場合は根元から切った方が綺麗に見えます。増やしたい場合は株分けや種を蒔いて増やすことができます。種の場合、発芽に1〜2か月かかる様です。鉢で育てる場合は大型になる種類なので、大きなものが良いです。耐寒性のあるキフゲットウも千葉県以西で野外で育てることができます。やはり種から育てるよりも株分けの方が簡単です。
アルピニア(ゲットウ)の仲間は利用価値が多い植物なので、育てる人が増えるのではないのかと思う植物です。花も葉も楽しめるので、これから目にする機会が増えるかも知れません。花色の違う種類や葉が斑入りの種類など、探してみると面白いと思います。
posted by クラマ at 13:38| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月14日

エビガライチゴ。赤い実は食べることができる野生のキイチゴです。

エビガライチゴの特徴は、蕾が赤褐色の腺毛で覆われていて、非常にトゲトゲして見えることです。名前にエビガラと付いていますが、エビというほど長細くないので、例えると小さなガニの甲羅の方が似合っている様に思えます。棘に見える腺毛はびっしりと生えているので、蕾の沢山付いている状態では、緑の葉に対して赤褐色や赤紫色の塊になって見えます。花は白くて小さな花をひっそりと付けます。花弁は開かないので、バラ科のキイチゴの仲間では花は地味で小さく、花を楽しむには向いていないと思える花です。でも実が付くとキイチゴと分かる見た目が綺麗な立派な赤い実を沢山付けます。キイチゴとしても味は良い方です。エビガライチゴは最近では見ることが少なくなった種類になります。日本在来の野生のキイチゴですが、園芸品種の様に実を多く付けることから、最近では流通しているようです。実の付きが良く味も良い方で、見た目も美味しそうな赤い色が可愛いので、今後人気がでそうな気がします。実は他のキイチゴの実が終わった後の7月から8月に熟します。名前から想像すると美味しそうな感じは受けませんが、味は好みにもよるようですが上位に入ることは間違いありません。当方の味覚では3位になります。エビガライチゴは当方の観察エリアでは7月に熟し、めったに見ない稀な種類になっています。蕾の多さからエビガライチゴは蕾の頃だと、棘に覆われた赤褐色の塊に見えるのも特徴です。エビガライチゴを調べてみました。
★エビガライチゴ 別名ウラジロイチゴ。バラ科キイチゴ属。樹高は1〜2メートルの落葉低木。エビガライチゴの名前の由来は、蕾が赤褐色に見え腺毛に覆われたトゲトゲした容姿が、エビの殻の様に見えることから付いた名前の様です。蕾を多く付け、赤褐色や赤紫色をしたトゲトゲした様子は独特です。茎には茶褐色の鋭い棘が密生しています。枝は蔓状に伸びていきます。葉は互生で、葉は10〜20センチの3出複葉。別名のウラジロイチゴの長ある様に、葉の裏側は白く見えます。葉柄と葉の裏の葉脈には鋭い棘が生えています。葉の縁は粗い鋸歯になっています。分布は北海道、本州、四国、九州。耐寒性、耐暑性があります。低地から山地の林縁や林縁脇の荒地、草むらなどに生育しています。やや稀であまり見ることが無い種類になります。山地の林縁に多い種類です。日向を好みますが半日陰でも育ちます。花期は6〜7月で、花は5弁花で開かない(平開しません)特徴があります。花弁が短く白い小さな花なので花はあまり目立ちません。花径は10ミリ程で花弁が開かないので、花は前方に突き出たように見えます。蕚片は大きくて尖っています。花は2年目の蔓(枝)に付きます。果実は7〜8月に赤く熟します。果実は集合果で直径1・5センチ程で食べることができます。やや酸味のある味をしていて、生食やジャムにできます。最近では食用として外国で栽培されています。日本のレッドデータによると長崎県で絶滅危惧U類。東京都、千葉県、鹿児島県で準絶滅危惧種になっています。増やし方は種、挿し木、株分けができるようです。特に春に根元から出る新芽を株分けすると簡単な様です。樹が少ないので種から育てる方が好ましく思います。肥料は与えすぎると実が付かない、蔓が伸びすぎるなどの害が出るようです。化学肥料は好まないようです。
エビガライチゴ1.JPGエビガライチゴ2拡大.JPG
エビガライチゴです。蕚の外面に赤色の棘(腺毛)を密生しています。赤い実は美味しそうな赤い色をしています。エビガライチゴは実を沢山付けるキイチゴです。野生種なのに実が沢山付くので、利用価値は大きいと思います。写真のエビガライチゴは日陰にひっそりと生えていました。下、実の拡大です((同じ部分の拡大)実は枝先に付きます。尖った蕚片もめだっています。食べごろの熟した実はもっと鮮やかな赤色になります。撮影は7月4日。実のできる時期と蕾や花の特徴からエビガライチゴは見分けやすい種類になります。似た種類にはナワシロイチゴがあります。
エビガライチゴ蕾.JPGエビガライチゴ花.JPGエビガライチゴ葉裏.JPG
上、エビガライチゴの蕾。ご覧の通り、トゲトゲに見えます。蕾も沢山付いています。中、花です。白い花弁は広がらないうえに小さいので目立ちません。下、葉の裏。ひっくり返してみると白がよく目立ちます。葉脈と葉柄に棘が生えています。撮影日5月19日。エビガライチゴは特徴を覚えると分かりやすいです。実は野生の種類としては美味しいのですが、数を減らしていて稀な種類になってきています。最近では食用として種や苗が流通しているので、民家の庭などで見ることがあるかも知れません。見つけた場所が山林や林縁ではないので刈り取られないことを期待します。見つけた株は大きくありませんでした。やっと生育しているという感じでした。環境が良ければ大きく育つのに残念です。
posted by クラマ at 00:55| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする